坂ノ下海岸は、鎌倉市長谷から鎌倉市坂ノ下までの約1.5kmの海岸です。
由比ヶ浜との境界がわかりにくいですが、稲瀬川を挟んで東が由比ヶ浜、西が坂ノ下海岸とされています。西端は、稲村ヶ崎までとなっています。
ランニングコースとしても人気で、土日ともなれば多くの人が走っています。
坂ノ下海岸 詳細とアクセス方法
- 読み方:さかのしたかいがん
- 施設管理者:鎌倉市 等
- 住所:〒248-0021 神奈川県鎌倉市長谷2 から坂ノ下35くらいまで
- 電話番号:0467-61-3884(鎌倉市役所市民防災部観光課)
- 営業時間:24時間
- 駐車場:なし(有料駐車場が点在)
- トイレ:なし
- 売店:なし
- 車椅子対応:一部対応
- 公式サイト:なし
坂ノ下海岸の場所とアクセス方法・行き方
一部分だけでは無いため、どこからどこまでかをGoogle Map上に表しました。
- 江ノ電「由比ヶ浜駅」から徒歩約6分(約480メートル)
- 江ノ電「長谷駅」から徒歩約4分(約300メートル)
- 江ノ電「稲村ヶ崎駅」から徒歩約7分(約550メートル)
1は、由比ヶ浜と兼ねて坂ノ下海岸も散策する場合におすすめです。
2は、坂ノ下海岸から稲村ヶ崎に抜ける時におすすめです。
3は、稲村ヶ崎から坂ノ下海岸・由比ヶ浜と抜ける時におすすめです。
坂ノ下海岸の景勝地等の登録状況
特に景勝地等の登録はされていません。
坂ノ下海岸からの展望とおすすめの時期
坂ノ下海岸に訪れるのにおすすめの時期と現地から撮影した写真です。
坂ノ下海岸へのおすすめの時期
特におすすめの時期はありません。オールシーズンでおすすめです。
ただし由比ヶ浜での海水浴と兼ねるのであれば7月・8月、稲村ヶ崎まで抜けて景色を楽しむのなら富士山が見えやすい11月から2月くらいまでがおすすめです。
坂ノ下海岸からの展望・フォトギャラリー
坂ノ下海岸の伝承と関連リンク
坂ノ下海岸・坂ノ下海岸と考えられている伝承は数多くあります。
『万葉集』に次のような歌が記されています。
悲しみ さ寝に吾は行く 鎌倉の水無瀬川(美奈能瀬河) に 潮満つなむか
水無瀬川というのが、稲瀬川のこととも考えられますが、 美奈瀬川の東岸に古墳時代から平安時代のムラの跡が発見されていますか 現在の美奈瀬川のことかもしれません。
また、1180年(治承4年)、 源頼朝が鎌倉に入って館を定めたとき、夫人の政子も伊豆から来ましたが、縁起が良くない日ということで、稲瀬川のほとりの民家に泊まって待ったということです。当時この川が、鎌倉の西の境を示す大きな川だったと考えられます。
1184 年(元暦元年)、頼朝は、平家追討に向 から弟の範頼の出陣を見送り、翌年(文治元年) 父義朝の遺骨を出迎えたのも、この河口だったといわれています。
1333年(元弘3年)、新田義貞軍の鎌倉攻めのとき、新田方の浜手の大将大舘宗氏が、 幕府 の軍勢に討たれたのも、この河口だったということです。その後、新田義貞が攻め入り、 川の東西に火を放ちましたが、 浜風にあおられて火災もひどく、激しい戦になったといわれています。
かまくら子ども風土記 152ページより
特に新田義貞の鎌倉攻めの時は稲村ヶ崎から攻め入った新田軍が上陸したのは坂ノ下海岸であり、激しい戦闘があったのは想像に容易いことです。
坂ノ下海岸にある2つの川、美奈瀬川と稲瀬川が当時の鎌倉の西端だったとされていることも想像出来ます。
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