東御門川は、鎌倉市西御門の東北側を源流域として滑川に流れ込む川です。
非常に小さい川のため、ただの排水用の側溝にしか見えない川ですが、源頼朝の作った大倉御所の東の境だったと言われる歴史ある川です。
また上流域は暗渠になっていて、見ることが出来ません。
東御門川 詳細
- 水系:二級水系 滑川
- 種別:普通河川
- 延長:約600メートル
- 流域:神奈川県鎌倉市
- 流域面積:不明
- 源流の主な地点:旧村上邸より少し北(暗渠になっていない地点)
- 下流(合流)地点:大御堂橋より西に約40メートル
東御門川の地図
赤い線が東御門川です。
赤い線の内、約3分の1は暗渠(地中)です。
東御門川の橋
橋名がわかるものが3箇所あります。下流から順に下記の通りです(番号は地図の番号と同じ)
- 関所橋
- 大倉耕地橋
- 東御門橋
ただし鎌倉市の発行している鎌倉市社会基盤施設白書には橋の名称が掲載されていないため、橋として登録されていない可能性があります。
また3つの橋とも橋名標は片側のみで、2つは実際に橋として認識出来る欄干は片側にしかありません。
上記の橋以外に建物の通路として橋がかかっているところが数か所あります。
東御門川の支流・支川
東御門側に支流・支川はありません。細かい雨水用の用水路は合流していますが、川の名前はついていません。
東御門川の備考
源頼朝が鎌倉幕府を作った際、幕府の中心として築いたのが大蔵幕府(大蔵御所)でしたが、その大蔵御所の東側の境が東御門川だったとされています。
東御門川の見どころ・おすすめポイント
東御門側の見どころやおすすめのポイントはありません。
ただし歴史的に見ると東御門があった場所や関所があった場所が東御門川沿いにあり、それらの史跡碑を見ることが出来ます。
東御門碑
東御門旧跡碑は、大正時代に青年団によって建てられた史跡碑・旧跡碑です。荏柄天神社と白旗神社の間にあります。ふと歴史的な価値あるものかな?と気になって見てしまうかもしれませんが、ここに鎌倉幕府(大蔵幕府)の東門があったことから設置された石碑で...
関取場跡碑
関取場跡碑は、昭和初期に鎌倉町青年団によって建てられた史跡碑・旧跡碑です。金沢街道の岐れ道近くにあります。関取場は、いわゆる関所であり通行税の徴収場所のことです。また鎌倉時代ではなく、室町時代末期に作られたとされています。
また大倉耕地橋の横には「魔の淵のお地蔵様」と呼ばれるお地蔵様があります。
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