鎌倉ものがたり 第2話は鎌倉ものがたりの世界観がわかりやすく描かれている話になっています。
伝承が生きている世界観で、狐や狸は人を騙すものという考え方が中心にある話になっており、こういう世界観の鎌倉があれば面白いけど怖いようにも感じます。
鎌倉ものがたり 第2話 詳細
- タイトル:隠れ里の花嫁
- 掲載巻数:第1巻
- 表紙:武士の亡霊
- 登場場所:恐らく衣張山・鎌倉警察署・段葛(二の鳥居)
- 鎌倉に関係するモノ:井上蒲鉾店のかまぼこ・松花堂のあがり羊羹
- 登場する魔物:人を騙す狸か狐
第2話の表紙
第2話の表紙は鎌倉には直接関係ありませんが、亡霊のような武士が描かれています。
今でも鎌倉では武士の亡霊を見た!という噂を聞くことがあります。
第2話に登場する場所
第1話で登場する場所は、恐らくはココだろうというところと迷惑にわかる場所がありました。
- 恐らく衣張山
- 鎌倉警察署
- 段葛(二の鳥居)
恐らく衣張山
コミック1巻の28ページ(電子書籍版)の下段に出てくる山の上からの景色は、恐らく衣張山がモデルになっていると思います。
実際のコマと衣張山山頂からの景色を見比べてもらうとわかりますが、非常に似ています。
同じような景色はパノラマ台という場所もあるのですが、パノラマ台はハイキングコース上には無いので、パノラマ台では無いと考えます。
ただ漫画でこの景色は矛盾しています。
漫画では建長寺までハイキングにいかない?と亜紀子さんが言っており、その途中にあるお寺に立ち寄ってと欲しいと一色先生が言っていますが、建長寺までのハイキングコースに衣張山はありません。
一色先生の家は長谷なので長谷から建長寺までのハイキングであれば、葛原岡·大仏ハイキングコースを通りますが、葛原岡·大仏ハイキングコース上からは鎌倉の海を漫画のコマの角度からでは見ることは出来ません。
また梅花はんぺんを途中で買っていくように一色先生にお願いされていますが、恐らく場所的に長谷からなら井上蒲鉾店の由比ヶ浜店を使うはずなので、衣張山方面は通りません。
鎌倉に詳しい人だと、あれ?と思う一コマです。
鎌倉警察署
コミック1巻の42ページ(電子書籍版)では「鎌倉警察署」が出てきます。
ただ現在の鎌倉警察署ではなく、旧鎌倉警察署だと思われます。鎌倉ものがたりの2話が書かれたのは、1984年ですが、この時の鎌倉警察署は、鎌倉市小町1-8-4にありました。
現在の「ホテルメトロポリタン鎌倉」があるところです。
今の鎌倉警察署は、鎌倉市由比ガ浜2-11-26です。
昔の場所の小町にあったところなので、次の段葛が描かれています。
段葛(二の鳥居)
コミック1巻の43ページ(電子書籍版)の最後のコマには鳥居が写っていますが、この鳥居は段葛にある鶴岡八幡宮の二の鳥居です。
小町にまだ鎌倉警察署があった時なら、鎌倉駅へ向かう途中に鶴岡八幡宮の二の鳥居の前を通るのは普通のことでした。
第2話に登場する鎌倉関係のモノ
第2話に登場する鎌倉に関係するモノは下記のものがありました。
- 井上蒲鉾店のかまぼこ
- 松花堂のあがり羊羹
ともに鎌倉では割と有名なお店であり、手土産に喜ばれるものです。
井上蒲鉾店の本店は鎌倉駅からは少し遠いものの、鎌倉駅前店もあります。
松花堂は、北鎌倉駅から徒歩1~2分の距離です。
第2話の感想や備考
第2話では狐に化かされた亜紀子さんが描かれていますが、騙すのは鎌倉に観光に来た人ということでがっかりしている姿が可愛く思いました。
最後のシーンでは、化かした狐からお礼の手紙が届きますが、住所が「鎌倉市長谷」と書かれており、一色先生の家が鎌倉市長谷にあることがわかるようになっています。
後に正確には鎌倉市長谷1丁目であることもわかりますが、実在する地名が描かれていると、その場所に行きたくなりますね。
鎌倉市長谷1丁目には、甘縄神明宮や鎌倉文学館といった観光スポットがあります。
以上、鎌倉ものがたり 第2話(コミック1巻)「隠れ里の花嫁」の聖地巡礼でした。
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