鎌倉ものがたり 第15話は、一色先生が亡霊と戦うという内容です。
この時代の鎌倉の問題を風刺を交えて物語としており、考えさせられる内容になっていますが、実際今の鎌倉でもこの問題は残っています。
鎌倉ものがたり 第15話 詳細
- タイトル:たたり
- 掲載巻数:第2巻
- 表紙:武者と一色先生
- 登場場所:(おそらく)坂ノ下海岸・段葛
- 鎌倉に関係するモノ:やぐら
- 登場する魔物:武者の亡霊
第15話の表紙
第15話の表紙は、武者と一色先生が仕合う様子を描いています。
武者に足が無いこと、お墓が描かれていることから亡霊と推測出来るようになっています。
第15話に登場する場所
第15話には2ヶ所、鎌倉のスポットが登場します。
- 坂ノ下海岸(おそらく)
- 段葛
坂ノ下海岸(おそらく)
コミック2巻の48ページ(電子書籍版)からしばらく海岸の風景になりますが、松林がある砂浜は現在の鎌倉には存在しません。
ただ景色的に坂ノ下海岸っぽく、大太刀稲荷神社付近には松が多いことから、坂ノ下海岸をモデルにしたのかな?と思いました。
段葛
コミック2巻の64ページ(電子書籍版)の最後のコマは狛犬の形状から段葛だということがわかります。
段葛は鎌倉ものがたりでよく登場するおなじみの場所です。
大船中央病院
コミック2巻の54ページ(電子書籍版)で登場する「大船総合病院」ですが、実際にはこの名前の病院は存在しません。
恐らくは「大船中央病院」か「湘南鎌倉総合病院」のどちらかをモデルにしているのでは?と思います。
鎌倉幕府があった鎌倉の中心地にはあまり大きな病院がなく、緊急搬送される病院と言えば、大船にある湘南鎌倉総合病院ということが多いので、湘南鎌倉総合病院をモデルにしているのかな?とは思います。
第15話に登場する鎌倉関係のモノ
コミック2巻の46ページ(電子書籍版)、2コマ目で登場する「やぐら」は本作品中の説明の通り、鎌倉独特のものです。厳密には今の鎌倉市ではなくその近郊も含んでいるため、逗子市や横浜市などでも見られます。
有名なのが逗子市にある「まんだら堂やぐら群」です。
漫画の通りやぐらのある山を切り崩して住宅用地にしているところは多くなっていますし、落書きをする人もいます。
中には落書きではなく、石などで削って名前等を書いていく人もいて、本当に罰当たりだと思うこともあります。
ただ漫画だとこの後に坂ノ下海岸・由比ヶ浜方面の海岸線に出ることから、どこのやぐら群なのかわかりにくくなっています。あの辺りもやぐらはありますが、それほど大規模なものは今はありません。
なおやぐらを取り壊すのは何も開発のためだけでなく、数百年経過して崩れやすくなっていて、事故等に繋がるといけないために取り壊してコンクリートで壁を作ってしまっている場合もあります。
第15話の感想や備考
風刺的な内容の第15話ですが、武者の亡霊と一晩、戦い続ける一色先生の体力と精神力がすごすぎると思いました。
なお鎌倉では武者の幽霊を見たという目撃談はかつては数多くありましたが、ここ最近はあまり聞かなくなってきて、時代の流れなのかな?と思う部分はあります。
以上、鎌倉ものがたり 第15話(コミック2巻)「たたり」の聖地巡礼でした。
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