鎌倉市浄明寺は、鎌倉市の東側にあり逗子市と接しています。
観光名所としては、竹林で有名な報国寺・浄妙寺・旧華頂宮邸・衣張山への登山道・釈迦堂切通などがあります。
住む場所としては車が無いとやや厳しい場所です。
浄明寺の観光スポットについては下記リンク先を参考にしてください。
鎌倉市浄明寺 基本情報
- 人口:約3900人(鎌倉で19位/44)
- 世帯数:約1720世帯(鎌倉で21位/44)
- 面積:1.66 km²(鎌倉で13位/44)
- 小学校学区:鎌倉市立第二小学校
- 中学校学区:鎌倉市立第二中学校
- 土地平均価格(地価公示):446300円/坪
- 土地資産性(5段階):3/5(普通)
- 安全性(5段階):3/5 (普通)
- コンビニ:なし
- スーパーマーケット:なし
- 最寄駅:鎌倉駅(徒歩約30~50分・2~3.5km)
- 住みやすさ(5段階):3/5(普通)
土地価格について
浄明寺でもエリアによって土地の価格や土地の資産価値はかなり異なります。
ここで表示している価格は「鎌倉市浄明寺 地価公示」等で検索して表示されることが多い浄明寺4丁目ですが、浄明寺3丁目の一部や浄明寺6丁目などは坪あたり100万円を超えるところもあります。
安全性について
安全性は防犯面と災害面、そして交通が考えられます。
防犯面は、観光でくる人が浄妙寺・報国寺周辺は非常に多いため少し不安が出るかもしれません。それ以外の場所は観光で訪れる人が少ないです。
災害面で見ると100~200年に1度の大地震を除き、5~10年周期で起こる台風などの土砂降りや震度3~5程度の地震で考えると倒木や崖崩れなどが不安な場所があります。
交通面は歩道があまりないエリアで細い道もあり、たまに小さな接触事故もあって安全とは言い切れない面があります。
トータルで5段階中3、ただしギリギリといった感じです。
鎌倉市浄明寺という街について
浄明寺は、浄妙寺という有名な寺院があることで一文字変えて名付けられた町名です。
半分近くが山林で人が住むエリアは町内の約半分くらいとなっています。そのため人口密度は鎌倉で44ある町の中で34位となっています。
浄明寺の居住可能エリアを大きく区分すると概ね5つくらいに区分出来ます。
- 金沢街道沿いエリア
- 金沢街道から少し奥に入ったエリア
- 谷戸エリア
- 住友団地エリア
- ハイランドエリア
金沢街道沿いエリア
鎌倉と横浜市をつなぐ主要幹線道路が「金沢街道(県道204号線)」です。
東京方面から高速道路で鎌倉に来る場合、ここを通って鎌倉市内に入るのですが、幹線道路にしては道が狭く大型バスだとすれ違えないほどですが、交通量が多いです。
そのため金沢街道沿いに住む場合、車の出し入れが大変なことが多かったり、宅配便の車が停まりにくいというデメリットがあります。
バス停は一定距離にあるので、バスに乗る人には便利です。
あまり土地は出回りません。
報国寺・浄妙寺の辺りは観光客も多く、小さな飲食店も割とあります。
金沢街道から少し奥に入ったエリア
金沢街道には面しておらず1本奥に入った浄明寺は比較的落ち着いた住宅街になっています。ただし道幅が狭く乗用車でもすれ違えない道が多いのがネックです。
特に浄明寺3丁目付近(から一部4丁目)は、本当に道が狭く入り組んでいるため、初めて車で通る人は迷いやすいエリアです。
谷戸エリア
谷戸とは、山と山の間の谷地になった場所のことです。鎌倉ではこの谷戸沿いに住宅地が形成されているところが多くなっています。
浄明寺も谷戸がいくつか存在しており、有名な谷戸では報国寺のある「宅間ヶ谷」、衣張山への登山道に続く「犬懸ヶ谷」、十二郷ヶ谷などがあります。
比較的昔から鎌倉に住んでいる人が多いですが、世代交代で人も徐々に入れ替わってきています。
基本的には坂道になっていて奥に向かって上っていくため、年齢とともに住みにくくなるエリアとも言えます。
また道幅も狭いのがネックです。
なお谷戸の奥の方では一部都市ガスに対応していない場所があります。そうなるとプロパンガスを利用することになりますが、プロパンガスは都市ガスの2~5倍くらいコストが高くなるので、いくら土地が安くてもランニングコスト・生活費は高くなるので注意が必要です。
また下水道ではなく浄化槽(くわゆる汲み取りトイレ)ということもありえます。
もちろん都市ガス・下水道非対応というのは谷戸の中でもかなり奥だったり小高い場所に建てられている家のみですが、土地を買う場合は確認するようにしてください。
住友団地エリア
浄明寺4丁目の奥に1970年代に山を崩して宅地造成されて売り出された「住友団地」と呼ばれる住宅地があります。
このあたりは「胡桃ヶ谷」と呼ばれる谷戸でもありますが、デベロッパーが開発した土地で造成地内は比較的道幅が確保されています。
ただし山を切り崩して開発されたため、坂道のきつく車がないとかなり不便なエリアです。また車があるにしてもここにたどり着くまでの道が狭すぎるのもネックになっています。
金沢街道沿いからだと道が狭すぎて車で通りたくない人がわざわざ遠回りして二階堂側に抜けるということもよくあります。
また急な坂道の象徴とも言えるコンクリートで○型(Oリング・オーリング)がついた道をよく見かけるエリアです。
Oリングがついた道だと電動アシストサイクルでも上るのが非常に困難なことはよくあります。
なおこの「住友団地」とよく比べられるのがお隣・二階堂の「江ノ島電鉄旧分譲地」と「緑苑台」です。
住友団地と江ノ島電鉄旧分譲地は隣接しているため、よく比較されます。
ハイランドエリア
浄明寺6丁目の多くは「鎌倉逗子ハイランド」と呼ばれる1970~1980年代に山を切り崩して宅地造成されたエリアです。ハイランドの中央の道を挟んで反対側は逗子市です。
鎌倉の中でも鎌倉山や七里ヶ浜などと並んで高級住宅街と言われるエリアです。
そのため土地も高めです。
ただし割とアップダウンが激しく車がないとやや厳しいエリアです。ただ住友団地に比べるとまだ坂道は厳しくなく、電動アシストサイクルでも大丈夫です。
また逗子側にはなりますが、西友逗子ハイランド店があり日々の買物には困らないエリアになっています。
ただし公共交通機関のみの生活になるとバスは1時間に2本ほどなので、バスの時間は気にしないといけなくなります。バスは西友前を基準にして鎌倉駅行きと逗子駅行きの2系統があります。

ハイランドさくら道の桜
なお桜の時期は桜の名所として一部有名です。
鎌倉市浄明寺の不動産について
鎌倉市内各地で代替わりに伴い土地を売って、その土地に新しい人が住み始めるようになっています。
賃貸情報・アパートや賃貸マンション
アパートは多くはありませんが、それなりにはあります。しかし定期的に賃貸情報サイトに出てくる件数で言えば2~3件くらいで、築30年以上・新婚向けの2DK・50㎡くらいのものが多くなっています。
賃貸マンションも少なからずありますが、2階建ての1LDKから3DKまでがメインです。
なお賃貸物件を探す時に地図上から探せるYahoo!不動産が便利です。「地図表示」に切り替えて探してみてください。
土地や中古住宅・新築住宅
親が亡くなったことで、既に家を出ていた子ども達がその土地を売るというのが鎌倉では多いのですが、そういう土地を中心に出回っています。
ただ半分くらいは建築条件付きで住宅メーカーを選べないことが多いです。
新築住宅はあまり出回っていませんが時折出ています。マンションは鎌倉市の条例等により3階建て以上は厳しいエリアのため採算が合わないようで作られる可能性は非常に低いです。
ハイランドでは中古住宅は時折出ています。
今ある家などを売却して鎌倉に移住しようと考えている場合、不動産売却も考えなければいけません。いろいろな不動産会社がありますが、どこに売却を相談すれば良いのか悩むと思います。そういう時は透明性のある「スマート仲介」のミライアスがおすすめです。
まずは無料査定を申し込まれてみてはいかがでしょうか?
なお新築マンション・新築一戸建てを購入した場合、suumoのアンケートに答えると回答者全員に5000円分のギフトカードがもらえるので、是非利用してください。
土地の資産性
土地はエリアによってかなり価格が違いますが、比較的土地代が安い住友団地エリアは値下がり続けていたのがここ数年で少し上昇傾向になっています。
鎌倉というブランドがなければ値上がる要素はないように見えるのですが…
ハイランドエリアや報国寺付近は資産性は増しているようです。
鎌倉市浄明寺の普段の生活環境
浄明寺の普段の生活環境について紹介します。
小学校はやや遠いかも・中学校は遠い
小学校は「鎌倉市立第二小学校」となりますが、浄明寺でも西側なら徒歩10分くらいですが、奥の方になると30分以上かかります。
中学校までは近くても20分以上はかかります。
基本的には徒歩通学なので、浄明寺4丁目とかハイランドから通うとなると帰りが登り坂なので、かなり大変です。
公共交通手段はバスのみ
共交通手段はバス(のみとなります。
京急バスが通っており通勤時間帯は1時間に5本、それ以外は1時間に4本で、それほど困ることはありません。
ただし土日やお彼岸期間などで渋滞が発生するため、通常は鎌倉駅まで10~20分くらいのところ1時間以上かかることもあります。
また途中の「浄妙寺」バス停からは平日でも満員になることがあり、鎌倉駅以外で下車するのが非常に大変な状況になることもあります。
団体が乗ろうとしてくるとバスを1本見送らないといけないこともあります。
なお別系統で「ハイランド循環」というバス路線がありますが、ハイランドに住む人が利用する路線で1時間に2本ほどです。
なお浄明寺でも「住友団地エリア」や谷戸の奥の方に住むとなるとバス停に出るまでが大変です。
浄明寺の普段の買物・スーパーマーケット情報
バイクや電動アシストサイクル、車に乗れる人だと隣の逗子市にある「西友逗子ハイランド店」に向かう人が多いです。「西友逗子ハイランド店」の前がバス停なのでバスで向かう人もいます。
車がある人だと逗子駅近くのオーケーストア、金沢八景のイオンなどもあります。
徒歩や自転車しか交通手段が無い人は、鎌倉駅方面か金沢八景方面にバスに乗って買物に行くことになります。鎌倉駅前だと東急ストアやもとまちユニオンというスーパーマーケットを利用することが多いです。
ネットスーパーは鎌倉駅前の東急ストアが行っていますが、購入金額に関係なく550円の送料がかかるため、利用しにくくなっています。
なお鎌倉ハイランド自治会(逗子ハイランド自治体・逗子清寿苑と合同)として週に1回ほど「買い物支援バス」というものを運行しており、西友から自宅までバス(実際にはワンボックスカー)で送るという活動をしています。詳しくは引越し後、自治会にお問い合わせください。
ネットスーパー事情
妊娠中や小さなお子さんがいるご家庭や年配の方だとネットスーパーを利用したいと思う方も多いと思います。
浄明寺を配送エリアにしているネットスーパーは3件です。
- イオンネットスーパー:送料1650円で一律
- 東急ストア ネットスーパー:送料550円で一律
- ONIGO(イトーヨーカドー):送料330円~490円
商品の価格自体はイオンの方が安いですが、同じ品数を頼んだとして1100円以上の値段の差は出ないので、東急ストアのネットスーパーの方がお得です。
東急ストア ネットスーパーを使うのであれば、TOKYU CARD ClubQ JMB
が非常にお得です。というよりも持っていないと損な状態です。
送料でお得なのはOniGOです。イトーヨーカドーと提携しており、イトーヨーカドーの商品を配達してくれます。ただし配達員の当たり外れがあると言われているので、1度試しで使ってみるのが良いでしょう。
なおネットスーパー以外だと生協系の食品宅配を利用している人が多いです。
生協系は「パルシステム」か「おうちコープ
」の2社が利用出来ます。送料としてはネットスーパーを使うよりは安くなることが多いです。商品価格は東急ストアよりも高い場合もありますが、安い場合もあり商品によります。
参考までに我が家は「おうちコープ」を利用しています。週1回のみの配達ですが、主に重たいものを中心に利用しており、普段の買い物は東急ストアまで買い物に出かけています。
コンビニはなし
浄明寺にはコンビニはありません。
浄明寺でも東側だと鎌倉市十二所にあるミニストップが近いです。
浄明寺の中心くらいから西側になると十二所にあるミニストップか鎌倉市雪ノ下にあるファミリーマートまで共に約1kmほどの距離になってしまい、普段からコンビニを使うという生活は難しいです。
そのため鎌倉駅前のコンビニを利用した後にバス等で帰るということが多いそうです。
渋滞も発生しやすいエリア
金沢街道は渋滞が発生しやすい道です。年末年始やお彼岸時期はほぼ渋滞します。
年末年始は十二所から交通規制があって一般車は通れなくなりますが、住んでいる人も許可証を市役所でもらってこないと通れなくなるので、必ずもらってくる必要があります。
浄明寺の今後の変化
鎌倉市浄明寺と鎌倉市大町を結ぶ「釈迦堂切通」が2026年に開通予定となっており、開通すれば今よりも観光で訪れる人が増えると思われます。
釈迦堂切通への最寄りのバス停は「杉本観音」バス停で、鎌倉駅から5個目ですが、6個目が「浄明寺」でありこの路線を走るバスの中では最も乗降者数が多いバス停です。鎌倉駅方面に向かうバスは「浄明寺」バス停で満車になることもあり、杉本観音からは乗れないような状況が発生することが考えられます。
今でもそういう状況なのに杉本観音バス停を利用している浄明寺1丁目から3丁目に住んでいる人は、より乗れない・乗りにくい状況になる可能性が出てきます。
また浄明寺1丁目は釈迦堂切通を通ろうとする観光者で少し賑やかになる可能性が出てくるのと同時に知らない人が通ることが増えて不安に思う人が出てくるかもしれません。
浄明寺から東京・横浜方面への通勤
浄明寺から東京方面へ通勤している人もいます。車で通勤をしている人も極少数いますが、ほとんどの方はバスか自転車(電動アシストサイクル含む)で鎌倉駅まで行き、そこからJR横須賀線で都内に向かうのが一般的です。
バスの場合、鎌倉駅まではバス停にもよりますが、概ね10~20分くらいです。鎌倉駅から東京駅までが約1時間なので、自宅からバス停までの時間と鎌倉駅での乗り換え時間を含めて片道90分以上はかかることが多いです。
9時始業開始なら7時30分以前には自宅を出ることになります。
帰宅は10時40分くらいまでに鎌倉駅についていないとバスに間に合いません。
浄明寺の住みやすさ・住むのにおすすめの人
浄明寺が住みやすいかどうか、それは人にもよりますが、住みやすさの定義で考えると、住みやすいとは言えないエリアです。
その中でどういう人におすすめかと言えば下記に当てはまる人です。
- 少し不便でも安い土地を購入して鎌倉に住みたい
- 通勤は車で横浜・東京方面に向かう(高速を使うこと前提)
- 2人以上なら2人とも車・バイクを所有している・所有する予定の人
- 山の近くに住んで休日はハイキングを楽しみたい
- 比較的若い(50歳未満)で、子どもがいない世帯
上記に当てはまらない場合は、おすすめしにくいエリアです。
週末は報国寺でのんびりと抹茶を飲みながら竹林を楽しみたいという人がいるかもしれませんが、週末の報国寺はのんびり出来る場所ではありません。
平日休みなら可能かもしれませんが…
ただ比較的のんびりとした時間が流れる場所なので、自宅で仕事が出来る人なら良いかもしれません。
暮らしやすさの定義は人それぞれ異なりますが、暮らしやすさの定義が静かな自然が豊かな場所ということなら浄明寺はおすすめです。
以上、浄明寺についてでした。
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