鎌倉に引っ越し・移住を考えているけど自治会・町内会への加入は必須なのかな?と考えていたり、加入しないと困ることはあるのかな?と考えている方も多いと思います。
鎌倉市における自治会・町内会の加入ついて紹介します。
鎌倉市での自治会・町内会の加入は必須か?
鎌倉市において自治会・町内会の加入は必須ではありません。ただし住宅の形態によっては困ることも出てきます。
また鎌倉市としては自治会・町内会に出来る限り加入するように呼びかけています。
自治会・町内会に入らないと困るのは戸建て・一軒家
自治会・町内会に加入しないで困るのは住宅の形態と説明しましたが、具体的には一軒家・戸建ての住宅です。
なぜ困るのかと言えばゴミ捨てが出来ない場合があるからです。
鎌倉市のゴミ収集場は基本的に自治会・町内会で設置しているゴミ捨て場になっています。
ゴミ捨て場の掃除やゴミを捨てる時のリサイクル品用のカゴの設置は自治会・町内会の会員が当番制で回しています。
そのため自治会・町内会に加入しなければ、ゴミ捨て場の利用が(実質的に)出来ない場合もあるため、一軒家・戸建て住宅の場合は自治会・町内会の加入はほぼ必須になってきます。
もちろん法律的な規制はありませんが、他の人が掃除やリサイクル品用のカゴをお金を払って行っているのに、お金を払わない人が利用したら当然周りの人は良い気持ちにはなりませんよね。
だからその区域の中で浮いてきますし、嫌われます。場合によってはゴミを晒される可能性もあるかもしれません。
マンションやアパートなら問題ない?
マンション・アパートなどの集合住宅の場合、集合住宅を管理している会社などがゴミ捨て場の管理を行ってくれています。
ならマンションやアパートの方がお得じゃん!という訳でなく、ゴミ捨て場の掃除等の料金は「共益費」として毎月支払っています。
また小型のアパートであればアパートでゴミ捨て場を用意していないこともあるため、その場合は自治会・町内会に加入しないとゴミが捨てづらくなります。
鎌倉市の自治会・町内会の数
参考までに鎌倉市の自治会・町内会の数は約180ほどあると言われています。
鎌倉市には45の町名(大町・小町・浄明寺・十二所・腰越 等)があるので、それぞれの町に平均4つの自治会・町内会があることになります。
鎌倉市の自治会・町内会の会費はいくら?
鎌倉市の自治会・町内会の年会費は平均して月200~300円、年間2400~3600円となっていることが多いです。
代表的な自治会・町内会の会費は下記の通りです(2025年4月現在)。
自治会・町内会名 | 年会費 | 月会費 |
七里ヶ浜自治会 | 3600円 | 途中転入の場合は300円×月数 |
大船町内会 | 2400~3000円 | 借家・アパート 200円/一軒家 250円 |
若宮町内会 | 3000円 | 途中転入の場合は250円×月数 |
佐助自治会 | 2400円 | 途中転入の場合は200円×月数 |
鎌倉ハイランド自治会 | 3600円 | 途中転入の場合は300円×月数 |
由比ガ浜西自治会 | 3600円 | 途中転入の場合は300円×月数 |
鎌倉今泉町内会 | 3600円 | 途中転入の場合は300円×月数 |
*会費は1世帯であり、家族の人数は関係ありませんが、自治体によっては二世帯住宅(もしくは苗字が2つ)だと二世帯分になる場合があります。
自治会費・町内会費の使われ方は?
自治会費・町内会費は、鎌倉市からの補助金と合わせて下記のようなものに使われます。
- 自治会・町内会の幹部(会長・副会長 等)への謝礼金(年間数千円程度)
- 長寿祝い金(80歳や100歳になった時・5000~1万円程度)
- 出産祝い金(子どもが生まれた時・5000~1万円程度
- ゴミ収集所の掃除用の道具の購入費
- 暗い場所への街路灯の設置や防犯カメラの設置や電気代
- 子ども会などの運営費
- お祭りなどの催しにかかる費用
- 災害時の自治会・町内会としての備蓄品の購入・管理費
鎌倉市の自治会・町内会の加入率
鎌倉市の自治会・町内会の加入率は2023年4月1日段階での加入率は78%になっています。
これは全国平均よりも5~10%ほど高い数値です。
2023年の全国平均がまだ公表されていないので過去の分で比べてみると下記のようになっています。
- 平成29年度:鎌倉市 83.3%・全国平均 74.0%
また鎌倉市が運営するnoteでは下記の図のように近隣市と比べても自治会・町内会への加入率が高いことがわかります。

鎌倉市 noteより
隣の藤沢市と比べると10%以上もの開きがあります。
これは鎌倉市には他の地域に比べて大規模なマンションが少ないこと、昔から暮らしている人が多いことにも起因しています。
マンションやアパートが多い地域は自然と自治会・町内会への加入率が低くなる傾向にあります。
また「燃えるゴミ」が戸別回収になっていくようで、より自治会・町内会への加入率は減っていくものと思われます。
自治会・町内会に入るメリット・デメリット
生成AIに「町内会に入るメリット・デメリットは?」と聞けば、今は簡単にメリット・デメリットがわかります。
例えば「鎌倉市で町内会・自治会に入るメリット・デメリットは?」とGoogleのGeminiに聞いた答えは下記の通りです。
鎌倉市で町内会・自治会に加入することには、様々なメリットとデメリットがあります。
メリット
地域情報の入手:回覧板などを通じて、市の広報誌ではカバーしきれない身近な地域情報(イベント、防犯情報、防災情報、ごみ収集ルールの変更など)を得やすくなります。
地域コミュニティへの参加・交流:地域のお祭りやイベント、清掃活動などを通じて、近隣住民との交流が深まり、地域への愛着がわきやすくなります。
子育て世帯にとっては、同じような境遇の家庭と知り合うきっかけになります。高齢者にとっては、孤立を防ぎ、見守りにつながることもあります。防災・防犯上の協力体制:災害発生時に備えた訓練や備蓄品の管理、安否確認など、いざという時のための共助体制が機能しやすくなります。鎌倉市は地理的に津波や土砂災害のリスクもあるため、地域での連携は特に重要です。
防犯パトロールや街灯の設置・管理などを通じて、地域の安全維持に貢献します。地域環境の維持・向上:地域の清掃活動や緑化活動、公園の管理などを協力して行い、住みよい環境を維持します。
地域課題の解決・行政への要望:交通安全対策、インフラ整備、生活上の問題など、個人では対応が難しい地域共通の課題について、会として意見をまとめ、行政に要望を伝えることができます。
集会所などの施設の利用:地域によっては、集会所などの共有施設を安価または無料で利用できる場合があります。
デメリット
会費の負担:活動を維持するために、一定の会費(年会費や月会費)が必要になります。金額は地域によって異なります。
役員や係の負担:順番で役員や係(班長など)が回ってくることがあり、会議への出席や活動の準備・運営などで時間的・精神的な負担が生じることがあります。特に共働き世帯や多忙な人にとっては負担感が大きくなる可能性があります。
活動への参加義務:清掃活動やイベントなどに、半ば強制的に参加を求められる雰囲気がある場合があります。個人の都合や価値観と合わない場合、ストレスになる可能性があります。
人間関係の複雑さ:様々な考え方を持つ人が集まるため、意見の対立や人間関係のしがらみが生じることがあります。
活動内容や運営方針への不満:活動内容が自分の関心と合わなかったり、運営が旧態依然としていたり、情報公開が不十分だと感じたりすることがあるかもしれません。
加入や退会のプレッシャー:「加入するのが当たり前」という雰囲気があり、加入しないことや退会することに心理的な抵抗を感じる場合があります。
補足:鎌倉市においても、町内会・自治会への加入は任意が原則です。
活動内容や雰囲気、会費、役員の負担などは、それぞれの町内会・自治会によって大きく異なります。
加入を検討する際は、お住まいの地域の町内会・自治会に直接問い合わせて、具体的な活動内容や規約、雰囲気などを確認することをおすすめします。近所の方に話を聞いてみるのも良いでしょう。ご自身のライフスタイルや価値観、地域との関わり方などを考慮して、メリットとデメリットを比較検討することが大切です。
実際に鎌倉市に住んで自治会・町内会のメリットはほぼ上記の通りです。
ただし上記に加えるとすれば、人間関係が発生すること自体がメリットでありデメリットだということを、もう1度考えた方が良いでしょう。
小さなお子さんがいるご家庭の人なら近所の人と交流を持つことで犯罪に巻き込まれるリスクは減少します。
また犯罪に巻き込まれるリスクも減少します。
全国的に特殊詐欺・強盗が増えている昨今、近所の人同士で交流を持って対処するということは理にかなっています。
もちろん近所付き合いが鬱陶しい・面倒と思わう場合もありますが、高齢者が多い鎌倉市において、また伝統行事が多いことを考えると入っている方が面白い情報がいろいろと入ってきます。
町内会・自治会を敵対的に見るのではなく、一度好意的に見て加入してみることをおすすめします。
以上、鎌倉市では自治会・町内会の加入や会費についてでした。
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