鎌倉市二階堂は、鎌倉市の東側にあり一部は横浜市と接していますが、山の中で接しているだけです。
観光名所としては、庭園で有名な瑞泉寺・覚園寺・杉本寺・鎌倉宮・荏柄天神社・永福寺跡、そして天園ハイキングコースへの入口も一番多くなっています。
住む場所としては車がないと不便なところが多い場所です。
鎌倉市二階堂 基本情報
- 人口:約2720人
- 世帯数:約1180世帯
- 小学校学区:鎌倉市立第二小学校
- 中学校学区:鎌倉市立第二中学校
- 土地平均価格(地価公示):443000円/坪
- 土地資産性(5段階):3/5(普通)
- 安全性(5段階):3/5 (普通)
- コンビニ:なし
- スーパーマーケット:なし
- 最寄駅:鎌倉駅(徒歩約25~50分・1.5~3km)
- 住みやすさ(5段階):3/5(普通)
土地価格について
二階堂でもエリアによって土地の価格や土地の資産価値はかなり異なります。
ここで表示してある価格は「鎌倉市二階堂 地価公示」等で検索して表示されることが多い二階堂(字西ヶ谷267・存在しない住所)ですが、お宮通りと呼ばれる辺りは坪あたり100万円を超えるところもあります。
安全性について
安全性は防犯面と災害面、そして交通が考えられます。
防犯面は、観光でくる人が極端に多いわけではなく比較的安全と言えます。
災害面で見ると100~200年に1度の大地震を除き、5~10年周期で起こる台風などの土砂降りや震度3~5程度の地震で考えると少し不安が残るエリアです。
二階堂は停電が多いと言われ、台風等で倒木して停電になることが割とあります。
交通面は歩道があまりないエリアで細い道もあり、たまに小さな接触事故もあって安全とは言い切れない面があります。
トータルで5段階中3、ただしギリギリといった感じです。
鎌倉市二階堂という街について
二階堂は、北と東を鎌倉アルプスとも形容されることもある天園ハイキングコースに囲まれた半分は山林となる街(町)です。
二階堂の居住可能エリアを大きく区分すると5つのエリアに分けられます。
- 金沢街道沿いエリア
- お宮通り・二階堂川(永福寺跡辺りまで)エリア
- 谷戸エリア(覚園寺方面・瑞泉寺方面・紅葉谷方面)
- 緑苑台エリア
- 江ノ島電鉄旧分譲地エリア
金沢街道沿いエリア
鎌倉と横浜市をつなぐ主要幹線道路が「金沢街道(県道204号線)」です。
東京方面から高速道路で鎌倉に来る場合、ここを通って鎌倉市内に入るのですが、幹線道路にしては道が狭く大型バスだとすれ違えないほどですが、交通量が多いです。
そのため金沢街道沿いに住む場合、車の出し入れが大変なことが多かったり、宅配便の車が停まりにくいというデメリットがあります。
バス停は一定距離にあるので、バスに乗る人には便利です。
あまり土地は出回りません。
お宮通り・二階堂川(永福寺跡辺りまで)エリア
鎌倉市二階堂にある「鎌倉宮」に向かう通りが「お宮通り」です。また少し離れたところに「二階堂川」という川が流れています。
金沢街道より1~2本奥に入った辺りで、鎌倉市立第二小学校付近や永福寺跡付近まで含みます。閑静な住宅街でアップダウンも少ないエリアで、土地価格も比較的高い傾向にあります。
少ないですが(お高めだけど)飲食店も点在しています。
ただ道幅は全体的に狭く、車同士がすれ違えないところも多いエリアです。
谷戸エリア(覚園寺方面・瑞泉寺方面・紅葉谷方面)
谷戸とは、山と山の間の谷地になった場所のことです。鎌倉ではこの谷戸沿いに住宅地が形成されているところが多くなっています。
二階堂も谷戸がいくつか存在しており、紅葉ヶ谷(瑞泉寺方面)・杉谷(すぎがやつ)・薬師堂ケ谷(覚園寺方面)・紅葉谷(獅子舞ヶ谷)などがあります。
比較的昔から鎌倉に住んでいる人が多いですが、世代交代で人も徐々に入れ替わってきています。
基本的には坂道になっていて奥に向かって上っていくため、年齢とともに住みにくくなるエリアとも言えます。
また道幅も狭いのがネックです。
緑苑台エリア
二階堂でもかなり奥にある住宅地で、1970年頃から造成されました。この住宅街の道は比較的広くて車でも問題ないのですが、ここに至るまでの道が狭くて、ここまで来るのが大変な場所です。
また緑苑台への唯一の車道である坂道は急な坂道の象徴とも言えるコンクリートで○型(Oリング・オーリング)がついた道です。
基本的に住人はこの坂道を車やバイク以外だと登らないといけないのでかなりキツいです。最寄りのバス停からもこの入口まで約700メートルあり、坂を登って家まで更に歩くので約1kmはあります。
緑苑台はよく土地が売りに出されていて、鎌倉市内だと比較的土地が安い方なので人気はありますが、老後はキツい場所ということで去っていく人も一定数いる住宅地です。
老後のことを考えて住む場合、バリアフリーに仕上げておくことをおすすめします。
江ノ島電鉄旧分譲地エリア
江ノ電が通ってないエリアで「江ノ電地区」と呼ばれるこのエリアは1970年代に江ノ電が造成・分譲したことで「江ノ電地区」と呼ばれています。
緑苑台よりは坂道はきつくは無いものの、それでも坂道はキツいです。
またこの住宅街の道は比較的広くて車でも問題ないのですが、ここに至るまでの道が割と狭くて、ここまで来るのが少し大変な場所です。
老後はキツいということで移り住む人がいて、時折土地が売り出されています。
老後のことを考えて住む場合、バリアフリーに仕上げておくことをおすすめします。
高齢になっても生活しやすいエリア
二階堂で高齢になってもまだ比較的生活しやすいエリアは、下記の2つです。
- 金沢街道沿いエリア
- お宮通り・二階堂川(永福寺跡辺りまで)エリア
バス停まで徒歩10分もかかりません。免許証を返納した後のことを考えるとバス停まで徒歩10分以内が無難です。
鎌倉市二階堂の不動産について
鎌倉市内各地で代替わりに伴い土地を売って、その土地に新しい人が住み始めるようになっています。
賃貸情報・アパートや賃貸マンション
アパートは多くはありませんが、それなりにはあります。しかし定期的に賃貸情報サイトに出てくる件数で言えば2~3件くらいで、築30年以上・新婚向けの2DK・50㎡くらいのものが多くなっています。
賃貸マンションはほぼありませんが、最近はテラスハウスが増えています。
またアパートよりも1軒家の賃貸が多いエリアです。
土地や中古住宅・新築住宅
親が亡くなったことで、既に家を出ていた子ども達がその土地を売るというのが鎌倉では多いのですが、そういう土地を中心に出回っています。
ただ半分くらいは建築条件付きで住宅メーカーを選べないことが多いです。
新築住宅はあまり出回っていません。
土地の資産性
土地はエリアによってかなり価格が違いますが、比較的土地代が安い緑苑台は値下がり続けていたのがここ数年で少し上昇傾向になっています。
鎌倉というブランドがなければ値上がる要素はないように見えるのですが…
ただし鎌倉宮や荏柄天神社の辺りは観光客も多く今後も土地は上がる傾向にあるようです。
鎌倉市二階堂の普段の生活環境
二階堂の普段の生活環境について紹介します。
小中学校は近い
小学校は「鎌倉市立第二小学校」となり、同じ二階堂内にあるので比較的近いです。
中学校も概ね徒歩10~20分くらいでそれほど遠い訳ではありません。
金沢街道のように交通量が極端に多い訳ではないので、比較的通学は安心のエリアです。
公共交通手段はバスのみ
共交通手段はバスのみとなります。
金沢街道沿いもしくは、その近辺なら通勤時間帯は1時間に5本、それ以外は1時間に4本で、それほど困ることはありません。
また別のバスで鎌倉宮までのバスがあり、こちらは通常1時間に3本で一部1時間に2本で、やや不便を感じる本数です。
金沢街道沿いのバスは土日を中心に浄明寺バス停で満員になり二階堂のバス停では乗れないこともあります。
鎌倉宮からのバスは、たまに登山者の団体がいて満車になることはありますが、始発なので概ね座れます。
なお便数は非常に少ないですが、緑苑台・瑞泉寺方面、江ノ電地区などを周遊する乗合バスが運行されています。
鎌倉宮で一般のバスを降りた方で、高齢者・妊婦の方・障害のある方などを主な対象にした乗合バス・循環バスです。バスというよりは大型のワンボックスカーで10人弱くらいの人が乗れる大きさです。1日3便のみ・運賃は1回100円現金のみです。
午前中に病院や買物に鎌倉駅前まで出かけたけど、帰りの上り坂がきついエリアの人がメインになります。
鎌倉では二階堂(一部浄明寺)と玉縄方面で、このような取り組みが行われています。
終バス後のタクシーダッシュ
大塔宮行き(鎌倉宮行き)の最終バスは平日22時・土日祝日は21時40分となっており、その時間以降に電車で帰宅した人がタクシーを求めてダッシュする光景は鎌倉駅の日常風景になっています。
大塔宮行きのバスではなく浄明寺・十二所方面に向かうバスを途中まで利用することもありますが、それでも最終バスは平日22時45分、土日祝21時45分です。
土日祝は22時以降にバスがないのが何気にきついエリアです。
もっとも鎌倉駅からのバスはほぼ22時までには終了してしまいます。鎌倉は夜が早いと言われていますが、バスを利用して帰宅する人が多く、あまり遅くまで要られないことも理由かもしれません。
二階堂の普段の買物・スーパーマーケット情報
自転車やバスのみの人は鎌倉駅前の東急ストアか元町ユニオンに向かうことが多いです。少し足を伸ばして由比ガ浜の鎌万という野菜と鮮魚の専門店か「やまか」というスーパーマーケットに向かう方もいます。
バイクや車に乗る人だと隣の逗子市にある「西友逗子ハイランド店」に向かう人が多いです。
車がある人だと逗子駅近くのオーケーストア、金沢八景のイオンなどもあります。
ネットスーパーは鎌倉駅前の東急ストアが行っていますが、購入金額に関係なく550円の送料がかかるため、利用しにくくなっています。
ドラッグストアは鎌倉駅近くのハックドラッグを利用する人が多いです。単純な薬だけなら東急ストアを利用する人もいます。
コンビニはなし
鎌倉市二階堂にはコンビニがありません。
一番近いのは鎌倉市雪ノ下にあるファミリーマートですが、深夜0時に閉店するため、深夜買物する場所は徒歩圏(概ね1.6km以内のこと)にはありません。
コンビニによりたい人は鎌倉駅前のコンビニを利用してから帰ることが多いです。
完成な住宅街だけど時折うるさい
二階堂は割と閑静な住宅街ですが、天園ハイキングコースへハイキングに来るに比較的年配者の団体が割と騒がしく、うるさいと感じることもあるエリアです。
中高生の修学旅行で訪れている子達よりもうるさいのが特徴的です。
ただ毎日ではなく土日や連休くらいなのがまだ良い点です。
二階堂の住みやすさ・暮らしやすさ・住むのにおすすめの人
二階堂が住みやすいか、暮らしやすいかどうか、それは人にもよりますが、住みやすさの定義で考えると、微妙なエリアかもしれません。というより鎌倉自体が住みやすさだけで考えれば微妙なエリアです。
その中でどういう人におすすめかと言えば下記に当てはまる人です。
- 少し不便でも安い土地を購入して鎌倉に住みたい
- 通勤は車で横浜・東京方面に向かう(高速を使うこと前提)
- 2人以上なら2人とも車・バイクを所有している・所有する予定の人
- 山の近くに住んで休日はハイキングを楽しみたい
- 比較的若い(50歳未満・出来れば40歳未満)家族
上記に当てはまらない場合は、おすすめしにくいエリアです。
ただし鎌倉で史跡や寺院がそれなりにある割に、長谷エリアや鶴岡八幡宮付近、北鎌倉や報国寺あたりに比べるとまだ静かで落ち着ける場所です。
天気の良い日は永福寺跡でお弁当を食べてる人もよく見かけます。
鎌倉市内で山側に住みたいという人にはおすすめのエリアです。
これよりも鎌倉市の中心地に近くなるともう少しうるさくなりますし、これよりも(東側に)離れるとお子さんがいる家庭を中心に通学が不便で少し心配になってきます。
二階堂か隣の西御門辺りが鎌倉の山沿いでは比較的おすすめのエリアとなります。
鎌倉宮から永福寺跡と呼ばれる史跡くらいまでなら、比較的通勤通学も楽なので、この辺りまでならどの年代にもおすすめ出来るエリアです。
以上、二階堂についてでした。
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