海街diary 第2話は、すずが香田家へ引っ越してくる話と、佳乃が恋人と別れる話です。
海街diaryというタイトル通り、鎌倉の海側の風景が多く描かれている内容で、鎌倉に住んでいる人なら知っている景色が数多く登場します。
海街diary 第2話 詳細
- タイトル:佐助の狐
- 掲載巻数:第1巻
- 表紙:佐助稲荷神社と佳乃とすず
- 登場場所:稲村ヶ崎(七里ヶ浜)付近の海・佐助稲荷神社・鎌倉駅旧駅舎時計台
- 鎌倉に関係するモノ:かまくらカスター
第2話の表紙
第2話の表紙は、佐助稲荷神社の鳥居が連なっているところに狐の面を持った藤井朋章(この話時点での香田佳乃の彼氏)と香田佳乃と浅野すずが描かれています。
上記の写真は実際の佐助稲荷神社の入口です。表紙と見比べてもらうと下拝所は描かれてないものの、比較的忠実に描かれているのがわかります。
第2話に登場する場所
第2話では鎌倉市内のいろいろなところが登場します。
- 稲村ヶ崎(七里ヶ浜)付近の海
- 佐助稲荷神社
- 佳乃が務める信金
- 鎌倉駅旧駅舎時計台
稲村ヶ崎(七里ヶ浜)付近の海
コミック1巻の88ページ(電子書籍版)の1コマ目と思われる実際の場所が下記の写真です。
稲村ヶ崎駅入口という交差点名の場所です。
次のコマで千佳とすずが一緒に歩いていたと思われる辺りが、上記の写真です。
作品中でも左隅に小さく江ノ島が描かれています。
この時の2人の目線が上記の写真ですが左前方を千佳が見て「よっちゃんの今カレだ」とつぶやいだ場所だと思われます。
よっちゃんの今カレ(藤井朋章)が出てきたとされているサーフショップのモデルになったのが上記の写真のお店だと思われます。
この後、佐助稲荷神社に向かいますが、恐らくここから信号を渡って、江ノ電の稲村ヶ崎駅に向かったものと思います。
ここから佐助稲荷神社まで歩くとなると約4kmあり1時間ほどかかるので、そこまで歩くことは、よほどの散歩好きじゃない限り、ないでしょう。
佐助稲荷神社
コミック1巻の89ページ(電子書籍版)の下段、右側のコマで佐助稲荷神社に続く道が描かれています。
千佳が「この先って佐助稲荷だよ」と言っていることから源氏山公園・銭洗弁財天の分岐となる道を曲がってからのところだと思われます。
ただ現在は、佐助稲荷神社に向かう道で両方が竹垣になっているところはなく、片側だけが少し竹垣になっている家が1軒あるくらいです。
コミック1巻の90ページ(電子書籍版)の2段目のコマで描かれているところですが、鳥居の奥の本殿は2019年の台風で倒壊してしまったため、現在(2022年2月現在)はありません。
91ページの中段、「げっ 降りてくる!」と書かれている下のコマで、藤井らが左側に向かい、右側から千佳とすずが眺めている建物が上記の写真です。
ただしこの建物(拝殿)も2019年の台風で壊れてしまい、当時のものとは違う建物になっています。
なお佐助稲荷神社は夜に行くと非常に暗く怖く感じるところなので、千佳とすずが怖がっていたのも納得出来ます。
佳乃が務める信金
コミック1巻の106ページ(電子書籍版)で、佳乃が務める信用金庫が描かれていますが、モデルとなったのは、鎌倉駅西口にある「湘南信用金庫鎌倉駅前支店」だと思われます。
信金なんて、どこも似たような建物ですが、湘南信用金庫鎌倉駅前支店だと思う根拠は、次の場所からです。
鎌倉駅旧駅舎時計台
コミック1巻の112ページ(電子書籍版)の中段で描かれているのは「鎌倉駅旧駅舎時計台」という時計台です。
時計台の後ろに描かれているビルを実際の写真と見比べてもらうと、正確に描かれているのがわかります。
佳乃の休憩時間で移動できる範囲で考えた時に湘南信用金庫鎌倉駅前支店が佳乃の働いているところだと想像すると、この時計台の周りにあるベンチにこしかけて休憩もするだろうな~と思います。
ただ作中で描かれている形状のベンチは(現在は)ありません。
稲村ヶ崎(七里ヶ浜)付近の海
コミック1巻の116ページ(電子書籍版)からは、稲村ヶ崎付近の海で、佳乃と藤井の別れのシーンとなります。
116ページの下段のコマで描かれているところ、少し角度が違うのと台風で壊れたため、工事が行われ雰囲気が変わっています。
117ページ藤井が持たれている柵はこの信号のところのものと思われます。
118ページで藤井がいる階段
121ページの中段の景色
この辺りは本当に風景が綺麗な場所で、デートで訪れるカップルも非常に多い場所ですし、女子同士でもよく来て、話をしている風景もよく見かけます。
香田家の家は極楽寺
第2話は、すずが香田家に引っ越してくるところから始まります。第1話で香田家の家は極楽寺にあることはわかりますが、具体的な場所は作品中ではわかりません。
ただ極楽寺4丁目ということだけは想像出来ます。
幸の勤める病院は謎
コミック1巻の86ページ(電子書籍版)で、幸の勤めるが描かれていますが、どこの病院かわかりません。
設定では鎌倉市の市立病院となっていますが、鎌倉市の市立病院って無いんですよね。
コミック全体の中で、場所的には材木座・大町方面かな?と思うところはあるのですが、定かではありません。
第2話に登場する鎌倉関係のモノ
第2話に登場する鎌倉関係のモノは、なんと言っても「かまくらカスター」でしょう!
コミック1巻の102ページ(電子書籍版)の下段のコマで千佳が「かまくらカスター買ってきたよ!」と話しており、104ページでは、幸が「チョコは?」と聞いて千佳が食べてしまっていたことにキレています。
かまくらカスターは、鎌倉ニュージャーマンというお店が販売するお菓子でスポンジの中にカスタードやチョコレート、抹茶等のクリームが入っています。
幸はチョコレートのかまくらカスターが好きということがここでわかります。
かまくらカスターは、カスタードとチョコレートが2大人気です。
おそらく千佳とすずが、佐助稲荷神社の帰りに鎌倉駅前の本店で買ってきたものと思われます。
また自家製の梅酒のシーンがありますが、鎌倉は昔から住んでいる人の家に割と梅の木があり、梅酒をつける人もそれなりにいて、鎌倉らしさを感じました。
第2話の感想や備考
第2話でさりげない会話の中で重要な台詞だなと思ったのが、コミック1巻の88ページ(電子書籍版)の2段目のコマの台詞です。
すず「7番と10番の子がうまかった あとは18番の子も」
千佳「緒方将志と多田裕也ね あのふたりは有望なのよ 18番は…えーと誰だったかな でも3人とも確かすずが行く中学の子だよ」
この台詞が第3話(コミック1巻の137ページ・電子書籍版)に結びついているのは気づかれたでしょうか?
第2話目にして、佳乃の恋愛が終わるという展開に少しびっくりした内容でした。
以上、海街diary 第2話(コミック1巻)「佐助の狐」の聖地巡礼でした。
なお藤井朋章は吉田秋生先生の前作「ラヴァーズ・キス」の主人公なので、「ラヴァーズ・キス」も合わせて読まれると矛盾点もありますが、藤井朋章にどんな過去があったのかわかりますよ。
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