鎌倉ものがたりの記念すべき第1話「あこがれの街」は、主人公である一色正和先生と妻の亜紀子さんが結婚するまでの馴れ初めを紹介する話です。
鎌倉はどんなところやモノが出てくるのか紹介します。具体的な場所はそれほど出てきていませんが、恐らくココだろうという場所も紹介します。
鎌倉ものがたり 第1話 詳細
- タイトル:あこがれの街
- 掲載巻数:第1巻
- 表紙:江ノ島と海
- 登場場所:恐らく小動岬と鎌倉高校前の間・恐らく稲村ヶ崎・恐らく浄智寺・江ノ島・由比ヶ浜・小町通り近く
- 鎌倉に関係するモノ:江ノ電・東急ストアと紀ノ国屋のレジ袋・鳩サブレー
- 登場する魔物:ムジナかカッパ
第1話の表紙
第1話の表紙は恐らくは架空の場所かもしくは和賀江島あたりから見た鎌倉だと予想出来ます。
見比べてもらうとわかりますが、江ノ島の手前に山のようなところが写っているところ、山の端が切れているところを考えると和賀江島からの景色だろうということがわかります。
この場所以外で江ノ島が山のようなところとかかって見える場所は鎌倉市腰越1-4辺りの海岸線がありますが、表紙のように山のようなところの右側が切れているようには見えません。
和賀江島は鎌倉市の中でも海側のもっとも東側に位置する国指定の史跡です。江ノ島と海と富士山が同時に見られる絶景スポットにもなっています。
第1話に登場する場所
第1話で登場する場所は、恐らくはココだろう…というもので明確にわかっているところは非常に少ないです。
- 恐らく小動岬と鎌倉高校前の間駅
- 恐らく稲村ヶ崎
- 恐らく浄智寺
- 江ノ島
- 由比ヶ浜
- 小町通り近く
恐らく小動岬と鎌倉高校前駅の間
コミック1巻の13ページ(電子書籍版)の左下のコマ、海の横に江ノ電が走っていますが、横に半島か山のようなものが写っています。
江ノ電でこのように半島っぽい山が写る区間は、小動岬と鎌倉高校前駅の間くらいしかありません。鎌倉高校前駅よりも鎌倉駅側になると江ノ島の方に目が行きますから。
恐らく浄智寺
コミック1巻の14ページ(電子書籍版)の2コマ目(上部左側)は、石畳の橋とその後ろに見える山門から浄智寺ではないかと予想します。
石畳の橋があって、山門がそれほど高くないところに見える寺院は浄智寺くらいしか無いので、間違いないでしょう。
恐らく稲村ヶ崎
コミック1巻の15ページ(電子書籍版)の中段にコマに写っている場所は稲村ヶ崎だと思われます。一般的な稲村ヶ崎のイメージと異なるかもしれませんが、稲村ヶ崎の切通に入る直前あたりかと思われます。
すぐ隣に崖のような面を持つ切り立ったところがある場所は、鎌倉市内であれば稲村ヶ崎くらいしかありません。
江ノ島
コミック1巻の15ページ(電子書籍版)の下段左側のコマに写っている江ノ島、デフォルメされていますが、腰越あたりから見た江ノ島だと思います。
もしくは藤沢市に入って片瀬東浜海水浴場からの景色です。
由比ヶ浜
コミック1巻の16ページ(電子書籍版)冗談の左側のコマ、2人で海を見て建っているシーンは鎌倉でおなじみの由比ヶ浜だと思います。
右側に写る山のような半島のようなところは稲村ヶ崎です。
小町通り近く
コミック1巻の21ページ(電子書籍版)の中段のコマには「おでん小町」等の文字が見えるところから、鎌倉駅東口一体の小町のあたりということがわかります。
小町通りと若宮大路の間にもスナック等が数件あって、夜になると少し雰囲気が変わりますが、2020年以降は営業している店が本当に少なくなりました。
小町通りも昼間はすごい人ですが夜9時を過ぎると本当に人が少なくなります。
第1話に登場する鎌倉関係のモノ
第1話に登場する鎌倉に関係するモノは下記のものがありました。
- 江ノ電
- 東急ストアと紀ノ国屋のレジ袋
- 鳩サブレー
江ノ電
鎌倉らしさとして江ノ電を登場させるのは、ドラマでも漫画でも定番です。
鎌倉ものがたりでもよく登場する江ノ電です。
東急ストアと紀ノ国屋のレジ袋
コミック1巻の7ページ(電子書籍版)にブティックの店員に高校生と間違われて、買物袋を見せるシーンがあります。
その時のレジ袋に書かれている文字が「かまくら東急ストア」と「紀ノ国屋」です。
東急ストアは鎌倉駅東口にある人気のスーパーマーケットです。紀ノ国屋は鎌倉駅西口から市役所に行く途中にあるスーパーマーケットですが、高級品が多く高いイメージがあります。
亜紀子さんが経済観念がしっかりしていて、普通のものは東急ストアで買って、どうしても欲しいものは紀ノ国屋で買っているのかな?なんて想像したりした一コマでした。
鳩サブレー
コミック1巻の10ページ(電子書籍版)の1コマ目に出てくる「鎌倉名物のハトサブレー」、正確には「鳩サブレー」で「サブレ」と短く書きません。
第1話に登場する魔物
コミック1巻の22ページ(電子書籍版)には一色先生と亜紀子さんが2人で歩いていると、なにかが横切ります。一色先生が「ムジナかカッパじゃないかな?」と言います。
自然にカッパやムジナが住む街というインパクトを与えた1コマで、鎌倉ものがたりの世界観を第1話で最も表わしていると思いました。
第1話の感想や備考
第1話は鎌倉の街の生活がこれから繰り広げられていくことを予感させる内容と思いきや、最後に魔物と共存する街ということで少し驚くかもしれません。
ただ和装が多い一色先生の結婚式の衣装が洋装だったのは少し意外だったなと。
鎌倉なら神前の結婚式を行うのかな?と思っていましたから。鶴岡八幡宮の舞殿で式を挙げる人もいますからね。
また編集の方が一色先生の家を訪ねて、待っている間に普通にタバコを吸うのは今だと違和感を感じるでしょう。
連載スタートは1984年なので、その時代ならどこでも普通にタバコが吸われていた時代だから普通ですが、時代は感じるかもしれません。
以上、鎌倉ものがたり 第1話(コミック1巻)「あこがれの街」の聖地巡礼でした。
コメント
素晴らしい考察でとても勉強になります!
私は、1話の鰻屋さんが美味しそうで実際にあるんじゃいのかなと思いました。
鎌倉、鰻、で検索してみると「茅木家」さん!のれんが似てる気がしますがいかがでしょうか?
ほわちわさん
コメントありがとうございます。
鰻屋さんは僕も「茅木家」さんかな?とは思っています。
というかあそこくらいしか、鎌倉駅近くだと無いんですよね。