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潮神楽を見てきた!材木座海岸の1月の年中行事

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潮神楽を見てきた!材木座海岸の1月の年中行事 鎌倉の海・散策レポート

毎年1月11日に材木座海岸で「潮神楽」と呼ばれる行事(神事)が行われます。

材木座海岸の「潮神楽」の様子を写真を添えて、どういった行事なのかも含めて紹介します。

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潮神楽について

潮神楽は、鎌倉市の材木座海岸で行われる1月・正月の年中行事(神事)です。

潮神楽とは

材木座海岸の潮神楽

潮神楽とは、1月11日に材木座海岸で行われる神事です。新年において豊漁と海の安全を祈願して行われています。鎌倉神楽・湯立神楽と呼ばれる神楽(舞)の奉納がメインの内容になっています。

この時期の鎌倉は晴れていれば富士山がよく見え、富士山をバックに舞う神楽を見に多くの人が訪れる年中行事にもなっています。

なお「汐神楽」と書かれることもあります。

神事の中で、見ている人に向かい「みかん」を投げて振る舞います。

潮神楽の歴史

材木座海岸の潮神楽

潮神楽は江戸時代中期、不漁だったときに大漁を祈願したのが始まりだといわれます。

江戸時代中期は一般的に1700年の前後50年くらいを指すので、概ね300年くらいの歴史がある神事ということになります。

コロナ禍の時は一旦中止になりましたが、2024年から再開されました。

材木座海岸の潮神楽の開催日

材木座海岸の潮神楽

潮神楽は曜日に関係なく毎年1月11日に行われます。時間は10時から神事が始まり年によって進行は少し変わりますが60~90分くらい行われます。

神事が一通り終わった後は、そのまま海岸で「どんど焼き(左義長)」が行われます。

潮神楽の開催・主催について

材木座海岸の潮神楽

潮神楽は、明治時代からは材木座にある「五所神社」が行っていた神事でしたが、神職が不在となった後は五所神社の氏子会が運営組織として開催しています。

神事は、大町の八雲神社の宮司をメインに行うようになっています。

材木座海岸の潮神楽の様子

潮神楽は、概ね下記の順に神事が行われていきます。

  • 鎌倉天王唄の奉納
  • 鎌倉神楽(湯立神楽)の奉納1
  • 鎌倉神楽(湯立神楽)の奉納2(弓を使った神楽)
  • 鎌倉神楽(湯立神楽)の奉納3(天狗の面を使った神楽)
  • どんど焼き

鎌倉天王唄の奉納

鎌倉天王唄の奉納

主催者の方がこれから潮神楽を始めることを宣言すると最初に「鎌倉天王唄」の奉納が行われます。

源頼朝が治承4年(1180年)に鶴岡八幡宮を造営し建久2年(1191年)に再建した時、海上輸送された多くの材木が材木座海岸に陸揚げされていたそうですが、この唄を勇ましく歌いながら境内まで材木を運んだと伝えられています(出典:鎌倉もののふ隊

どんな唄かイメージがわかないと思うので、気になったら動画があるのでご覧下さい。

鎌倉神楽(湯立神楽)の奉納1

潮神楽 祝詞奏上

天王唄の奉納が終わった後、神職の方が祝詞を読み上げ、その後に参列されている代表の方数人が海に向かいお祈りをしていきます。

材木座海岸の潮神楽

神職の方から榊(だと思う)を受け取り、そのまま祭壇の前まで行って、お祈りをしていきます。

そして神楽の奉納が始まります。

材木座海岸の潮神楽
3人いる神職の方が代わる代わる神楽を奉納していきます。

こちらも動画があるので、詳しい様子は動画で確認してください。

神楽を舞っている最中にいなくなるのは、湯立神楽と言われる所以です。

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽

釜で湯を煮立てて、その湯に玉串に見立てた枝葉を浸して、その湯を周りに振りまくためです。

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽

この釜の中に枝葉をつけて、そのお湯を振りまく訳です。

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽

このお湯を浴びた人は、無病息災で過ごせると言われています。

割と浴びたので、きっと今年は無病息災で過ごせるはず!

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽

参列者にも降りまいています。

途中、中座として参列者にお神酒が振る舞われたりしました。

鎌倉神楽(湯立神楽)の奉納2(弓を使った神楽)

材木座海岸の潮神楽

続いて弓と矢を使った神楽が行われました。矢を四方に放ちますが祭壇には矢は放たないそうです。

この矢は縁起物らしく、飛んできた矢をてに入れようと駆け寄る人もいました。

こちらも動画があるので、よければご覧ください。

鎌倉神楽(湯立神楽)の奉納3(天狗の面を使った神楽)

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽 天狗の面

最後に2人の神職の方が天狗の面をつけて神楽を舞います。

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽 天狗の面

赤い面は「天狗」ですが、黒い面は「もどき」というそうですが、出典は見つけられませんでした。

鎌倉の神社 小事典」には赤い面は「鼻高」、黒い面は「山の神」と書かれています。

とてもユーモアのある動きで、黒い面の方が道化師の如く振る舞っていました。

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽 天狗の面

そしてこの時に「みかん」が投げられ参列者に振る舞われます。

みかんを投げるのはは「船おろし」と似た理由だと思われます。

船おろしで「みかん」がまかれ、振る舞われる理由は、みかんの黄色を黄金色に見立てており黄金がまた1年間の漁によって返ってくるようにとの願いがあるからと言われています。

こちらの様子も動画があるので、よければご覧ください。

これで神事としての潮神楽は終了です。

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽

最後の撤饌をして終了です。

神事のお供えの鯛

お供えの鯛、立派でした。

どんど焼き

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽後のどんど焼き

潮神楽が終わった後は、どんど焼きが行われます。

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽後のどんど焼き

炎の奥に富士山が見えました。

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽後のどんど焼き

富士山を見ながらのどんど焼き、なんか豪華に思えてきます。業火だけに(ごめんなさい)

材木座海岸の潮神楽・湯立神楽後のどんど焼き 消防車

消防署の方と消防車も来ていて、安全にどんど焼きが行われています。

こちらも動画があるので、是非見てください。

潮神楽を見に行こう!

材木座海岸の潮神楽

晴れていれば富士山を見ながら楽しめる潮神楽、とても賑があり、更に美しい景色も楽しめる鎌倉の冬の年中行事です。

材木座海岸から見た富士山

この日もくっきりと富士山を見られました。

非常に寒い海岸沿いの行事ですが、どんど焼きになれば身体も温められます。

この時期に鎌倉に訪れたら、是非潮神楽を見に来てくださいね。

以上、材木座海岸の潮神楽についてでした。

基本情報

  • 日時:1月11日 10時00分~
  • 場所:材木座海岸
  • お問い合わせ:五所神社
  • Tel:0467-25-0949

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