鎌倉は、神奈川県の中でも心霊スポットが比較的多い場所として心霊スポットが好きな人には割と人気?があります。
もっとも鎌倉自体が戦場となったこともあり鎌倉そのものが心霊スポットの集まりみたいなものという意見もあります。
その中でも地元民から聞いたり、有名な心霊スポットを紹介します。
名越切通付近・小坪トンネルはテレビでも話題になる心霊スポット
鎌倉および逗子にまたがる名越切通や名越切通に隣接している小坪隧道付近はテレビでも話題になる心霊スポットです。
名越切通とまんだら堂やぐら群
名越切通は鎌倉市と逗子市にまたがる切通です。切通とは山などを切り開いて作る道のことで三方を山に囲まれた鎌倉では鎌倉時代を中心に作られました。

まんだら堂やぐら群
名越切通には「まんだら堂やぐら群」という現存する中では大規模な「やぐら」があります。やぐらは鎌倉時代中期から作られた山などの斜面を掘って作る集団墓のことです。
また名越切通のすぐ横には火葬場があります。
大規模な墓地(やぐら)があること、火葬場があること、鎌倉自体が戦場になっていて多くの人が亡くなっていることが重なって、この辺りは心霊スポットとして有名になっています。
日中は何度も訪れていますが、清々しい空気でハイキングコースにもなっており、全く心霊スポットとは感じません。
何より夜は山道で非常に危険で通る人そのものがいないため、本当にこの辺りで幽霊を見たの?と思うような場所です。
なお「やぐら」は鎌倉市内のあちこちにあり、取り壊されているところも多いです。


小坪トンネルはテレビでも有名な心霊スポット

小坪隧道
小坪隧道は、過去に何度かテレビでも取り上げられた心霊スポットです。ただし小坪隧道は2ヶ所あり、1つは鎌倉市と逗子市にまたがる海にも近い場所にあります。
もう1つは逗子市で少し内陸よりにあります。
話題になるのは逗子市にある小坪隧道のことが多く、鎌倉市と逗子市にまたがる小坪隧道ではないことが多いです。
また逗子市の小坪隧道の手前には「名越隧道」という鎌倉市と逗子市にまたがるトンネルがあり、名越隧道と小坪隧道の2つおよび並走・隣接する新名越隧道・新逗子隧道・新小坪隧道の6つの隧道をあわせて「小坪隧道」ということもあります。
テレビでも海側か内陸側なのかはっきりしない取り上げ方をしていたり、小坪隧道を心霊スポットとして紹介しているサイトでも区別がついていないことが多いです。
なお内陸側の6つの隧道を合わせた小坪隧道の上や近くには名越切通・まんだら堂やぐら群があるため、この辺り全体を心霊スポットとして見ることもあります。
この2つの小坪隧道を日中ですが、歩いて通ったこともありますが特に怖いと感じることもなく、普通に地元の人は通る道で、本当に心霊スポットなの?と思いました。


北条高時腹切りやぐら
北条高時腹切りやぐらは、新田義貞が鎌倉に攻め入ってきた時に北条高時ら北条一族870人が自害したとされている場所です。
多くの人が自害した場所だけに心霊スポットとして話題になりやすかったと言えます。
現在は落石や崩落の可能性があるとして、立ち入り禁止になっています。
実際に訪れた感想は、確かに昼間でも怖いと感じる場所でした。ただし「腹切り」という名称と鎌倉幕府滅亡の歴史を知っていること、あまり木々が切られてなくて暗くなっていることから、怖く感じただけかもしれません。
ネットで「夜中なのにGoogleマップで混雑していることがある、幽霊が集まっているからだ」という人がいますが、Googleマップの混雑はスマホのGPSデータを参考にしているため、幽霊がスマホを持っている訳もなく、デタラメと言えます。
また心霊スポットということで若者の集団が時折深夜に訪れているため、たまたまそういう集団が来た時だったというのが真相のようです。実際に町内会の張り紙として深夜に訪れないでくださいというものが張り出されていた時期がありました。
鎌倉の海も人気?の心霊スポット
鎌倉の由比ヶ浜・材木座海岸・稲村ヶ崎も心霊スポットとして有名です。
由比ヶ浜の心霊スポット
夏になれば海水浴場としても賑わう鎌倉で一番人が訪れる由比ヶ浜も心霊スポットとして有名です。
と言っても日本全国、有名な海水浴場ともなれば亡くなった人もいて心霊スポットとして話題になることが多いので、由比ヶ浜もそういう理由で有名な部分はあります。
ただし由比ヶ浜で数多くの人骨が発見されており、このことも由比ヶ浜が心霊スポットとして話題になっている理由です。
由比ヶ浜で数多くの人骨が見つかった理由は「由比ヶ浜南遺跡」と呼ばれる集団墓の遺跡があるためです。また鎌倉幕府の滅亡時に戦場になったという理由も若干はあると言われています。
材木座海岸の心霊スポット
材木座海岸は由比ヶ浜と滑川という川を挟んで反対側にある海岸です。夏になれば海水浴客で賑わいます。
この材木座海岸でも男性の幽霊を見たなどの報告があり心霊スポットと言われています。
ただし普通に訪れると全く怖さを感じない景色の良い場所です。冬場なら富士山も見えることが多くおすすめのスポットです。
稲村ヶ崎の心霊スポット
稲村ヶ崎は富士山や江ノ島を一望できる絶景スポットとしても人気のスポットですが、心霊スポットとしても時折話題になります。
稲村ヶ崎が心霊スポットとして話題になる理由は、
- 第二次世界大戦時にここで亡くなった人が多かったから
- 新田義貞が鎌倉に攻めてきた時に最初の戦場となり多くの人が亡くなったから
- サーファーで亡くなった人がいるから
という理由です。実際に稲村ヶ崎は第二次世界大戦中は基地として使われていたこともあり、そういう噂が絶えない場所です。
また波が高い時にサーフィンをしていて波に巻き込まれると浮かび上がってこれない場所という噂も度々聞きます。
ただし日中に訪れる限りは景色がよくて怖さを感じない場所です。
三和隧道(打越トンネル・オバケトンネル)
三和隧道は、打越トンネルともオバケトンネルとも呼ばれる鎌倉市極楽寺の奥にあるトンネルです。
通称として「お化けトンネル」と言われるくらいここで幽霊などを見たという人が多いのですが、この辺りに住む地元の人だと見たことがないという人の方が多いです。
心霊現象の噂の元は地元の小学校が元のようで、小学生にありがちな話が大きくなったように思われます。
確かに日中でも怖い雰囲気はありますが、噂に過ぎないように思われます。
なおなぜか「打越トンネル」とされていることが多いですが、鎌倉市で正式に登録されているトンネル名は「三和隧道」です。
護良親王墓(首塚)
護良親王は鎌倉時代末期から建武の新政期の皇族・僧侶・武将・天台座主・征夷大将軍です。鎌倉宮の御祭神にもなっています。
護良親王墓は鎌倉宮から徒歩9分くらいの場所にある史跡で、宮内庁が管理をしています。
この護良親王墓は地元の人には「首塚」と呼ばれることが多く、その名称からか心霊スポットとして話題になることが多いです。
ただし地元の人でここで幽霊らしきものを見たという人はいません。
法華堂跡(源頼朝墓・北条義時墓)
法華堂跡は、源頼朝墓がある側と北条義時墓がある側の2つにわかれていますが、ともに心霊スポットとして話題になります。
源頼朝墓
源頼朝墓は、鶴岡八幡宮から徒歩10分ほどの距離にある史跡です。お墓ということもあり心霊スポットとして挙げられることが多いようです。
ただし霊感の強い知人が鎌倉でここだけは近寄れないという場所でした。
北条義時墓
北条義時墓がある側の法華堂跡は、北条義時墓に加えて「三浦泰村一族の墓・三浦一族のやぐら」、島津忠久の墓・大江広元の墓・毛利季光の墓もあります。
観光で訪れる人も少ないため、日中でも人をあまり見かけない場所です。
そのためやや淋しい感じから怖さを感じる場合もある場所です。
幽霊を見たという人もいるようですが、あまり地元では話題にならない場所です。



鎌倉湖(散在ガ池)
鎌倉湖は、正式には「散在ガ池」と呼ばれる溜池ですが、度々心霊スポットとして話題になります。
鎌倉湖は、散在ガ池森林公園の中心にあり池の周りをぐるっと廻るハイキングコースが整備されており、四季折々の景色を見させてくれる公園です。
過去に入水自殺があった、死体遺棄事件があったと言われていますが出典が不明です。また池の周りを1周すると祟られる・不幸になると言われていますが、1周して数年経ちますが、全くその傾向は見られません。
ただし一部で怖く感じた場所もありました。
鎌倉湖が作られたのは、明治時代以降なので武士の亡霊が出るなど歴史的な幽霊が出る場所にはなっていません。
鎌倉で一番怖かった場所・百八やぐら
鎌倉市内の観光スポットはほぼ行きましたが、その中で個人的に一番怖さを感じたのが天園ハイキングコースにある「百八やぐら」でした。
多くの仏像がありますが、ほとんどの仏像が首だけ壊されており不気味さを感じる場所です。
ハイキングコース(登山道)なので、夜は非常に危険な場所なので夜に行くことは絶対におすすめしませんが、日中でもその不気味さは感じられると思います。
ここだけは2度と行きたくないと思う場所でした。
寺社の心霊スポット
鎌倉には数多くの神社・寺院があり、有名な寺社ならほぼ心霊体験・オカルト的な話が出てきます。
よく聞くのは、鶴岡八幡宮・佐助稲荷神社・銭洗弁財天・妙本寺(蛇苦止堂)・極楽寺などなど。
鶴岡八幡宮は夜11時くらいまではそれなりに人通りもあり、怖さを感じることはありませんが、それ以外の場所は夜にいけば怖く感じる場所で、心霊スポットと言われたりオカルト的な話が出てきても不思議ではありません。
寺社は空気感が違うと言われることも多いですし、実際にそう感じる人も多く、管理人もそう感じることは多々あります。
幽霊を見た、おばけを見たというのは、本当に出典が不明なことが多く寺社に関する心霊体験も出典が明確ではないことがほとんどです。
ただし佐助稲荷神社は雨の日に訪れた時は、確かに怖さを感じました。雨だと日中でも観光で訪れる人は少ないため、怖いと感じることは確かです。
そもそも夜は怖い鎌倉
鎌倉の心霊スポットを紹介してきましたが、そもそも鎌倉の夜は日中の喧騒が嘘のように感じるほど静かで人が少ないです。
そのため日中に慣れた人が史跡や寺社を見に行くとより怖く感じることが多いです。
また寺院が多いことで墓地も非常に多く、そのため怖く感じることも多いのが特徴と言えます。
また古都は戦場になっていることが多く、心霊スポットとなることが多いのが特徴で、鎌倉も古都であることから落ち武者や鎧を着た武者の幽霊を見たという噂が絶えない場所です。
そもそも寺社とか史跡とか夜に行けば怖く感じるのは当たり前です。また山が身近にある鎌倉は日中でも木々が生い茂って暗い場所も多いのでより怖く感じます。
何より怖いと思って行けば怖いと思うものです。
また心霊スポットへ訪れたいという人は多いのですが、近所迷惑にもなることが多いので、鎌倉であまり心霊スポット巡りはおすすめしません。
以上、鎌倉市の心霊スポットについてでした。
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