極楽寺坂切通って、全部通して歩いたことってありますか?
この辺りはもう何十回も訪れていますが、実は1度も極楽寺坂切通を通して歩いたことが一度もありません。
極楽寺坂切通は、鎌倉七口の中で唯一、切通名・坂名で国指定史跡に登録されていません。
なぜ通して歩いていないのかを含めて、極楽寺切通について紹介します。
極楽寺坂切通は通らないで見るだけで終わる
極楽寺坂切通は、江ノ電「極楽寺駅」から数分のところにあります。
ただ極楽寺駅を観光で利用する場合って、極楽寺を見て、続いて成就院を見て、長谷に抜けることが多くなっています。
その理由は、成就院の参道は極楽寺坂の半分ほどと並走してあるため、極楽寺坂を通らず成就院の参道を通って、そのまま通り過ぎてしまうからです。
赤い線が極楽寺駅から長谷方面(坂ノ下方面)に抜ける時のルートで、成就院の参道を通ってしまうため、わざわざ極楽寺坂切通を通る必要性が無いんです。
上記の写真は極楽寺坂切通ですが、右側に見える階段は成就院への参道です。この参道は成就院の前を通り、極楽寺坂切通の終わりまで続いています。
綺麗に舗装されたアスファルトの道の切通よりも成就院の参道を歩いた方が景色も良いので、どうしてもわざわざここを歩く気になれないんですよね。
というのも成就院の参道から見る景色が非常に良いから!
極楽寺坂切通からは見えませんが、成就院の参道からは由比ヶ浜・材木座海岸の海がよく見えるんです!
薄暗い切り立った中央を通るアスファルトの道と綺麗な海が見える絶景スポット、どちらを通ることを選ぶか?と聞かれたほとんどの人が海が見える絶景スポットを選ぶのではないでしょうか?
そのため、極楽寺坂切通の辺りは何度も通っているのに、歩いてすべて通して歩いたことが無いんですよね。
車やバイクでなら通ったことは何度かあるので、どうなっているかはもちろん知っているのですが、歩いて通る時はどうしても成就院を通ってしまって…
成就院から見た方が切通らしさも楽しめる
成就院ルートを選ぶ理由はもう1つあります。それは極楽寺切通は成就院から見た方が切通らしさを楽しめるからです。
概ね同じようなところから撮影していますが、成就院の参道から見た方が切通を俯瞰気味・上から見えるようになっているので、切通らしさがよくわかるようになっているように思いませんか?
極楽寺坂切通からそのまま見ると、ただ左右に切り立った崖がある道にしか見えないんですよね。
むしろ鎌倉幕府の立場から見えれば、切通を攻めてくる敵軍を上から撃退する視線になっている訳で、新田義貞を鎌倉に入れるな!という気分になってきます。
極楽寺坂切通が、もっと岩肌がむき出しで、崖ももっと切り立っていたら、通ってみたくなるのですが…
ということで、極楽寺坂切通は、成就院ルートで見る方がおすすめとうお話でした。
- おおよその住所:〒248-0023 神奈川県鎌倉市極楽寺1-1
- 管理団体:鎌倉市
- TEL:0467-61-3857(鎌倉市文化財課)
- 見学可能時間:24時間
- 見学料(入場料):無料
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