鎌倉市西御門は、旧鎌倉エリアの中でも中心地と言える場所ですが、基本的には谷戸に沿って住宅街が構成されているエリアです。
観光名所としては、法華堂跡(源頼朝墓)や来迎寺、そしてあまり知られていない天園ハイキングコースの入口もあります。
住む場所としては車がないとやや不便を感じることが多い場所です。
西御門の観光スポットについては下記リンク先を参考にしてください。
鎌倉市西御門 基本情報
- 人口:約1000人(鎌倉で42位/44)
- 世帯数:約420世帯(鎌倉で42位/44)
- 面積:約0.33 km²(鎌倉で40位/44)
- 小学校学区:鎌倉市立第二小学校
- 中学校学区:鎌倉市立第二中学校
- 土地平均価格(地価公示):768000円/坪
- 土地資産性(5段階):3/5(普通)
- 安全性(5段階):3/5 (普通)
- コンビニ:なし
- スーパーマーケット:なし
- 最寄駅:鎌倉駅(徒歩約20~50分・1.3~2.2km)
- 住みやすさ(5段階):3/5(普通)
土地価格について
西御門でもエリアによって土地の価格や土地の資産価値はかなり異なります。
ここで表示してある価格は「鎌倉市西御門 地価公示」等で検索して表示されることが多い場土地の価格ですが、清泉小学校のすぐ近くだと150万円くらいになることもあります。
西御門でも北側になればなるほど土地は安くなり、南側になればなるほど高くなる傾向にあります。
安全性について
安全性は防犯面と災害面、そして交通が考えられます。
防犯面は法華堂跡辺りは観光客が多いものの谷戸の奥にいけばほぼ地元の方しかいないエリアのため、人の流動性が少なく安全性は高いと言えます。
災害面で見ると100~200年に1度の大地震を除き、5~10年周期で起こる台風などの土砂降りや震度3~5程度の地震で考えると倒木や崖崩れなどが不安なそれなりにあります。
倒木や崖崩れなどで家が壊れるというほどの場所は少ないですが、倒木や崖崩れによって一時的な停電などは可能性があります。
交通面は歩道があまりないエリアで細い道もあり、たまに小さな接触事故もあって安全とは言い切れない面があります。
トータルで5段階中3といった感じです。
鎌倉市西御門という街について
西御門は、源頼朝が鎌倉幕府を開いた時に幕府のあった場所の西の門があった場所という意味で「西御門」と名付けられました。
北側は平坦な住宅街ですが、南側は谷戸と呼ばれる山と山の谷間に沿って街が形成されています。
西御門の居住可能エリアを大きく区分すると3つにエリアに分けられます。
- 北側平坦エリア
- 来迎寺側谷戸エリア
- 東御門奥谷戸エリア
北側平坦エリア
国指定史跡にもなっている法華堂跡付近や清泉小学校、横浜国立大学教育学部 附属鎌倉中学校・小学校の裏側辺りの西御門でも北側に位置するエリアです。
鶴岡八幡宮からも徒歩10分くらいで土日ともなれば観光で訪れる人も多いエリアです。
平坦なエリアで、鎌倉駅までも15分~25分くらいと徒歩圏内とも言えるエリアですが、鎌倉駅まで歩くことを考えるとバスや自転車を使う人もいます。
あまり土地は出回らないエリアです。
来迎寺側谷戸エリア
来迎寺や石川邸(旧里見弴邸)と呼ばれる鎌倉市景観重要建築物等と呼ばれる場所辺りまでは比較的平坦ですが、そこから奥(南側)になると道も狭く、坂道になるエリアです。
奥(南側)に行くほど坂が急になっており、毎日この坂道を上るというのは若い時には良いですが、40代50代になってくるとかなりキツくなってくるため、60代以降になって土地を売って他の住みやすい場所へ引っ越す人もおり、定期的に土地や中古住宅が売りに出されています。
東御門奥谷戸エリア
西御門の中でも東御門と言われることがあるエリアです。
2020年以降、土地もよく売り出されることが多くなっています。
奥(南側)に行くほど坂が急になっており、毎日この坂道を上るというのは若い時には良いですが、40代50代になってくるとかなりキツくなってくるため、60代以降になって土地を売って他の住みやすい場所へ引っ越す人もおり、定期的に土地や中古住宅が売りに出されています。
奥に進めば進むほど道も狭くなってきます。
このエリアでも比較的北側なら住みやすいですが、奥に住む場合で車やバイクがない状態なら覚悟は必要です。
鎌倉市西御門の不動産について
鎌倉市内各地で代替わりに伴い土地を売って、その土地に新しい人が住み始めるようになっています。
賃貸情報・アパートや賃貸マンション
アパートは多くはないエリアです。しかし定期的に賃貸情報サイトに出てくる件数で言えば2~3件くらいで、築30年以上・新婚向けの2DK・50㎡くらいのものが多くなっています。
賃貸マンションはほぼありませんが、最近はテラスハウスが増えています。
またアパートよりも1軒家の賃貸が多いエリアです。
なお1人暮らしなら西御門より材木座の方がおすすめです。アパートの選択肢が多くなるので。鎌倉駅から西御門と材木座は同じくらいの距離です。
なお賃貸物件を探す時に地図上から探せるYahoo!不動産が便利です。「地図表示」に切り替えて探してみてください。
土地や中古住宅・新築住宅
親が亡くなったことで、既に家を出ていた子ども達がその土地を売るというのが鎌倉では多いのですが、そういう土地を中心に出回っています。
ただ半分くらいは建築条件付きで住宅メーカーを選べないことが多いです。
新築住宅はあまり出回っていませんが1~2年に1度くらいは出ています。
なおマンションは、(分譲)マンションそのものがないため出回ることはありません。
今ある家などを売却して鎌倉に移住しようと考えている場合、不動産売却も考えなければいけません。いろいろな不動産会社がありますが、どこに売却を相談すれば良いのか悩むと思います。そういう時は透明性のある「スマート仲介」のミライアスがおすすめです。
まずは無料査定を申し込まれてみてはいかがでしょうか?
なお新築マンション・新築一戸建てを購入した場合、suumoのアンケートに答えると回答者全員に5000円分のギフトカードがもらえるので、是非利用してください。
土地の資産性
谷戸の奥は正直なところ、あまり土地の資産性は高いとは言えませんが、谷戸でも比較的手前(北側)や平坦なエリアは、やや上昇傾向にあります。
元々は鎌倉の中心地だったと言われる場所なので、鎌倉ブランドの土地とも言えます。
なお西御門は不動産サイトや一部個人ブログでは「高級住宅街」とされています。土地は高いことが多いので、高級住宅街と言われれば(個人的な感覚も含めて)そうかな?と思うところもありますが、高級住宅街のように豪邸が建ち並ぶところではありません。
鎌倉市西御門の普段の生活環境
鎌倉市西御門の普段の生活環境について紹介します。
小中学校は近い
小学校は「鎌倉市立第二小学校」となり、西御門でも一番遠いところでも1.3kmほどの距離で近いところだと300メートルで、比較的近いです。
中学校は「鎌倉市立第二中学校」で同じ西御門にあるので通学も便利です。
隣接して私立小学校の清泉小学校、国立の横浜国立大学教育学部附属鎌倉小学校・中学校があります。
交通手段はバスか自転車かバイク
西御門から最寄りのバスは京急バスの「岐れ道」バス停、もしくは「大学前」バス停です。
1時間に6本以上はバスがくるので、バスを待つ時間は少ないです。ただしバスによっては土日を中心に浄明寺バス停で満員になり「岐れ道」バス停では乗れないこともあります。
バス以外だと谷戸の奥に住むことになると車かバイク、谷戸の手前なら自転車でも生活出来るエリアです。
西御門の普段の買物・スーパーマーケット事情
自転車やバスのみの人は鎌倉駅前の東急ストアか元町ユニオンに向かうことが多いです。
バイクや車に乗る人だと隣の逗子市にある「西友逗子ハイランド店」に向かう人も多いです。
車がある人だと逗子駅近くのオーケーストア、金沢八景のイオンなどもあります。
ネットスーパー事情
妊娠中や小さなお子さんがいるご家庭や年配の方だとネットスーパーを利用したいと思う方も多いと思います。
浄明寺を配送エリアにしているネットスーパーは3件です。
- イオンネットスーパー:送料1650円で一律
- 東急ストア ネットスーパー:送料550円で一律
- ONIGO(イトーヨーカドー):送料330円~490円
商品の価格自体はイオンの方が安いですが、同じ品数を頼んだとして1100円以上の値段の差は出ないので、東急ストアのネットスーパーの方がお得です。
東急ストア ネットスーパーを使うのであれば、TOKYU CARD ClubQ JMB
が非常にお得です。というよりも持っていないと損な状態です。
送料でお得なのはOniGOです。イトーヨーカドーと提携しており、イトーヨーカドーの商品を配達してくれます。ただし配達員の当たり外れがあると言われているので、1度試しで使ってみるのが良いでしょう。
生協系は「パルシステム」か「おうちコープ
」の2社が利用出来ます。送料としてはネットスーパーを使うよりは安くなることが多いです。商品価格は東急ストアよりも高い場合もありますが、安い場合もあり商品によります。
参考までに我が家は「おうちコープ」を利用しています。週1回のみの配達ですが、主に重たいものを中心に利用しており、普段の買い物は東急ストアまで買い物に出かけています。
コンビニはやや遠い
鎌倉市西御門にはコンビニがありません。
最寄りのコンビニは「ファミリーマート 鎌倉雪ノ下店」で、西御門でも最も近いエリアだとコンビニまで300~500メートルくらいの距離です。
ただし24時間営業ではありません。
このファミリーマートの前が「大学前バス停」なので、このバス停で降りてコンビニで買物をして歩いて帰るという人もそれなりにいます。
少し観光客が多いエリア
鶴岡八幡宮や鎌倉大仏の辺りに比べれば観光に訪れる人は少ないエリアですが、土日を中心に平坦なエリアだと割と混雑することもあるエリアです。
鶴岡八幡宮から荏柄天神社、鎌倉宮、瑞泉寺や天園ハイキングコースに向かう人が通ることも多いためです。
谷戸の奥になると地元の人しかほぼ見ることはありません。
西御門の今後の変化
西御門は鎌倉の町の中でも面積が狭く、谷戸沿いがメインとなっており条例によって谷戸を削っての造成は難しいため、今後もあまり変化がないエリアと言えます。
何十年後か、少子高齢化で学校の運営が成り立たなくなった時に第二中学校が御成中学校と合併とかなったら変化するかもしれませんが。
ある程度土地を持った家が土地を売って分割されてから住宅地として販売される可能性は高いですし、数年おきに発生していることなので、小規模な宅地造成は行われると思います。
西御門から東京・横浜方面への通勤
西御門から東京方面へ通勤している人もいます。車で通勤をしている人も極少数いますが、バスか自転車(電動アシストサイクル含む)、もしくは徒歩で鎌倉駅まで行き、そこからJR横須賀線で都内に向かうのが一般的です。
バスの場合、鎌倉駅までは概ね5~10分くらいです。鎌倉駅から東京駅までが約1時間なので、自宅からバス停までの時間と鎌倉駅での乗り換え時間を含めて片道75分以上はかかることが多いです。
9時始業開始なら7時30分くらいには自宅を出ることになります。
帰宅は10時40分くらいまでに鎌倉駅についていないとバスに間に合いません。
西御門の住みやすさ・住むのにおすすめの人
西御門が住みやすいかどうか、それは人にもよりますが、住みやすさの定義で考えると、住みやすいとは言えないエリアです。
その中でどういう人におすすめかと言えば、下記に当てはまる人です。
- 少し不便でも比較的安い土地を購入して鎌倉に住みたい
- 通勤は車で横浜・東京方面に向かう(高速を使うこと前提)
- 谷戸の奥で2人以上なら2人とも車・バイクを所有している・所有する予定の人
- 比較的若い(50歳未満・出来れば40歳未満)家族
- 西御門でも北側なら普通の住宅街に近い環境
上記に当てはまらない場合は、おすすめしにくいエリアです。
ただ既に書いてある通り、谷戸の奥と手前だと全く便利さが違うので、谷戸の手前なら比較的おすすめのエリアです。
また休みの日には鶴岡八幡宮周辺に散歩に出かけたり、天園ハイキングコースにハイキングに出かけるということで、鎌倉ライフを楽しめるエリアにもなっています。
西御門かお隣の二階堂辺りが鎌倉の山沿いでは比較的おすすめのエリアとなります。
以上、西御門についてでした。
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