鎌倉市小袋谷は大船に隣接した北西から東南にかけて細長い形状をした町です。
鎌倉市内で一世帯辺りの居住人数が最も低い町なので1人暮らしが多いエリアだということが想像出来ます。
有名な観光スポット・歴史的スポットはありませんが、大船駅に近い割に閑静な住宅地となっており、日常生活を過ごすのに良いエリアと言えます。
なお小袋谷で「こぶくろや」と読みます。
鎌倉市小袋谷 基本情報
- 人口:約3450人(鎌倉で24位/44)
- 世帯数:約1780世帯(鎌倉で18位/44)
- 面積:約0.36 km²(鎌倉で39位/44)
- 小学校学区:鎌倉市立 大船中学校・小坂小学校・山崎小学校
- 中学校学区:鎌倉市立 大船中学校・岩瀬中学校
- 土地平均価格(地価公示):940000円/坪
- 土地資産性(5段階):3/5(普通)
- 安全性(5段階):3/5(普通)
- コンビニ:なし
- スーパーマーケット:なし
- 最寄駅:大船駅・北鎌倉駅・湘南モノレール 富士見町駅
- 住みやすさ(5段階):3/5(普通)
土地価格について
鎌倉市小袋谷でもエリアや条件等で土地の価格や資産性は異なります。
上記で表示してある価格は「鎌倉市今泉 地価公示」等で検索して表示されることが多い土地の価格です。
安全性について
安全性は防犯面と災害面、そして交通が考えられます。
防犯面は、観光でくる人が少ない人の流動性が少ないエリアなので比較的高いと言えます。
災害面で見ると100~200年に1度の大地震を除き、5~10年周期で起こる台風などの土砂降りや震度3~5程度の地震で考えると危険そうなところもほぼありません。
少し危険性があるかな?という場所はありますが、倒木や小規模な崖崩れくらいで大きな被害には発展しなさそうです。
交通面だと道が狭いことが多く小規模な接触事故は多少あるそうです。
トータルで5段階中3で普通と言えます。
鎌倉市小袋谷という街について
鎌倉市内で地名に「谷」が付く場合、「がやつ」と読むのが一般的ですし実際に谷間(谷戸という山と山の合間のこと)になっていることが多いで、例外的な地名と言えます。
町の南西部にJR横須賀線が走っており、線路に近い人で電車の音が気になる人だと住みにくいかもしれません。
面積の小さな町ですが、大船駅に近くて便利なためか人口密度は台・岩瀬についで3位となっています。
町のほとんどは住宅街でアパート・マンション等の物件も多くなっています。
隣接する大船とは県道301号線で区切られ、鎌倉市台とは小袋谷川という川で区切られています。
町は1丁目と2丁目、そして丁目がないエリアの3つですが、もう少し細かく分類すると5つに分類出来ます。
- 小袋谷1丁目 大船側
- 小袋谷1丁目 線路と小袋谷川の間
- 小袋谷2丁目 大船側
- 小袋谷2丁目 線路よりも南西側
- 小袋谷の丁目がないエリア
小袋谷1丁目 大船側

小袋谷1丁目の大船側
町の西側にはJR横須賀線が通り、北側から南西に向けて湘南モノレールが通り、町の中央には小袋谷跨線橋という陸橋がかかる少し騒がしいエリアです。
ただし一番遠いところでも徒歩10~12分くらいで距離にして800メートルほどなので大船駅まで近いエリアです。
一軒家もありますが、マンション・アパートなど集合住宅の方が多いエリアです。また工場や資材置き場などの会社関係の施設も割とあります。
小袋谷跨線橋を大船側に降りた辺りは小規模な渋滞がよく発生しており交通量も多いので少し気をつけた方が良いエリアです。
なお空き地に見えるところもまだあるので、今後マンション等の集合住宅がまた出来るかもしれません。

小袋谷1丁目の最も大船駅より
小袋谷1丁目の中でも最も大船駅に近いのは上記写真の道と道の間にあるところで、大船駅まで徒歩5分程度という距離です。

小袋谷跨線橋
小袋谷1丁目の中央付近に「小袋谷跨線橋」という陸橋があります。

小袋谷跨線橋の下
この小袋谷跨線橋の下も通れるようになっていますが、夜間は少し危険と言われているところです。
小袋谷1丁目 線路と小袋谷川の間

JR横須賀線・田園踏切
大船駅から駅前の通りをまっすぐ歩いてくると「田園(電下)踏切」というJR横須賀線の踏切があります。踏切を渡り更に進むと車両専用のトンネルと歩行者専用のトンネルがあります。大船架道橋隧道(田園隧道)と呼ばれるトンネルです。その先の左側(地図上だと南側)のエリアも小袋谷1丁目です。
若干の民家とアパート・マンションが建っています。
大船駅まで線路で渡ることになり、遅刻しそうな時は線路で足止めされてしまうこともあるエリアなので、少しだけ注意が必要なエリアです。
小袋谷2丁目 大船側
小袋谷1丁目同様、マンションやアパートなどの集合住宅が多いエリアですが、戸建ての家の割合は多くなっています。

小袋谷2丁目の中央を斜めに貫く道
小袋谷2丁目の中央を斜めに通る道がメインの通りのようになっていますが、交通量は多くはありません。

小袋谷2丁目の正福寺の南東側
2丁目の南側に「成福寺」というお寺と「厳島神社」という神社がありますが、この辺りだけ小高くなっており、この寺社の北側だけ少しアップダウン(坂道)があるエリアになっています。
正福寺辺りは元々小高い丘になっていましたが、それが削られて造成され住宅地となっているためです。特に正福寺の北側および北東側はアップダウンが割とあったり階段の道があったりします。
小袋谷2丁目 線路よりも南西側

小袋谷交差点
北鎌倉から大船方面へ向かう時に小さな渋滞が発生するのが「小袋谷交差点」の辺りです。
上記写真の右側が小袋谷で左側は鎌倉市台という住所になります。
この小袋谷交差点の辺りの小袋谷2丁目は大船方面に向かう時に踏切を超えないといけないため、電車の通過と重なると少し時間がかかることがあります。
最寄駅はJR北鎌倉駅となりますが、乗る路線によっては大船駅に向かう人もいるようです。
小袋谷の丁目がないエリア

小袋谷の丁目がないエリア・奥に見えるのが小坂小学校
県道21号線よりも東側にある丁目がないエリアです。上記写真の右側は小袋谷ではなく、鎌倉市台という住所になります。
大半が小坂小学校が占めていますが、民家やアパートなどもあります。
日中の子どもたちの声が気になる人だと暮らしにくいかもしれません。
北鎌倉方面から来た時に線路を超えてY時になっているところの三角形部分の後ろに広がるエリアが丁目がない小袋のエリアです。
鎌倉市小袋谷の不動産について
小袋谷は賃貸は多いのですが、土地はあまり出回らないエリアです。
賃貸情報・アパートや賃貸マンション
小さなアパートからマンションまで幅広い賃貸物件があります。
大船から遠くなると家賃も下がる傾向にありますが、北鎌倉に近づくと少し上がる傾向にあります。
ワンルームなら管理費込み4万円台からありますが、築年数が割と経過しています。
2人暮らし以上の2DKクラスは10万円未満も探せばありますが、10万円を超えるのが一般的です。
ワンルームよりも2DKクラスの方が割高です。
土地や中古住宅・新築住宅
土地はあまり出回らない地域で、時期によっては全く見つからないエリアです。
ただし中古の分譲マンションはそれなりに出ています。
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土地の資産性
駅に近いところなら土地の資産性は高いと言えますが、駅から離れ、また道の細いエリアだと高いとは言えません。
土地というよりはマンション投資をする人も少なからずいます。
鎌倉市小袋谷の普段の生活環境
鎌倉市小袋谷の普段の生活環境について紹介します。
小中学校
小学校・中学校は住んでいるエリアで異なってきます。
大字・丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
小袋谷 | 全域 | 鎌倉市立小坂小学校 | 鎌倉市立岩瀬中学校 |
小袋谷 一丁目 |
1~2番 4~9番 |
鎌倉市立大船小学校 | 鎌倉市立大船中学校 |
3番 | 鎌倉市立山崎小学校 | ||
小袋谷 二丁目 |
全域 | 鎌倉市立小坂小学校 |
ただ小学校で山崎小学校に通うのは少し大変です。小袋谷1丁目3は線路を超えるエリアなので、安全という意味で山崎小学校にしていると思いますが、小袋谷1丁目3から大船小学校は徒歩10分くらいで山崎小学校に通う半分の時間です。
また岩瀬中学校に通うのも少し大変で、大船中学校なら半分程度の時間で登校出来ます。
通学時間が短い方が安全だと思うのですが…
公共交通手段
最寄駅は小袋谷の中でも住んでいるところで異なりますが、多くは大船駅を利用しているそうです。
小袋谷2丁目になると北鎌倉駅を利用する人も増えてきます。
湘南モノレールの富士見町駅を利用する人は稀です。
小袋谷に面した県道301号線はバスのルートになっており300メートル間隔くらいでバス停がありますが、朝8時台や17時台・19時台を除き1時間に1本しかないため、便利とは言えない状況です。
小袋谷付近はほぼ平坦なエリアなので自転車でも十分生活出来るエリアなので、自転車を使い大船駅まで向かう人が多いです。
鎌倉市小袋谷の普段の買物・スーパーマーケット情報
小袋谷の町内にはスーパーマーケットはありませんが、大船駅まで近いため、「西友大船店」「イトーヨーカドー大船店」「ザ・ガーデン自由が丘 大船店」「ライフグランシップ大船駅前店」や商店街の小型のスーパーマーケット「ユータカラヤ 大船東口店」「大船市場」、また魚屋・八百屋・肉屋・惣菜屋などを利用することが多いです。
鎌倉市台にある「FUJI大船店」を使う場合もあるそうです。
また小袋谷2丁目や丁目がないエリアの場合、ドラッグストア「クリエイトSD」を利用することも多いです。このドラッグストアは野菜が割と充実していて、食品もミニスーパー並に揃っています。
車がある人だと横浜市の港南台の大型スーパー(イオンフードスタイルやオーケー)等に向かうこともあります。
ネットスーパー事情
妊娠中や小さなお子さんがいるご家庭や年配の方だとネットスーパーを利用したいと思う方も多いと思います。
小袋谷を配送エリアにしているネットスーパーはいくつかあります。
- ライフネットスーパー(Amazonからも可能):送料0~590円(金額による)
- イオンネットスーパー:送料1650円で一律
- ONIGO(イトーヨーカドー):送料330円~490円
イオンは送料的に論外として、ライフかONIGOのどちらかを使うことが多いようです。
上記以外にもひょっとしたら小さなスーパーマーケットで対応している可能性もあります。
コンビニ
小袋谷の町内の中にはコンビニはありませんが、概ね徒歩7分以内にコンビニがあります。
何より大船駅を利用する場合、大船駅近隣にコンビニが多いため困ることはありません。
小袋谷の今後の変化
小袋谷は若干の新規マンションを建てられそうな場所はありますが、大型のものは少し難しそうなエリアで、あまり町の変化はないものと思われますが人口は微増していくものと思われます。
実際に鎌倉市では1995年から人口が減っている町がほとんどなのに対して、小袋谷は1995年と2020年を比較すると1割以上も人口が増えています。
小袋谷から東京・横浜方面への通勤
小袋谷に住みたいという人の多くは、大船駅からJR東海道線もしくは横須賀線・根岸線(京浜東北線)で横浜方面・東京方面に通勤・通学をしたいという人が多く、多くの人がJR線で通勤・通学をしています。
徒歩もしくは自転車などで大船駅まで向かえる距離です。
仮に東京駅までJR線で向かう場合、50分くらいなので駅までの時間と合わせて1時間ちょっとで通勤・通学が可能です。
鎌倉駅周辺の町よりも早く通勤・通学が出来るのが台に住むメリットとも言えます。
鎌倉市小袋谷の住みやすさ・住むのにおすすめの人
小袋谷が住みやすいか、暮らしやすいかどうか、それは人にもよりますが、住みやすさの定義で考えると、電車の音さけ気にならなければ比較的住みやすいかもしれません。
特に1人暮らしの人にとっては。反面、鎌倉らしいところでは無いと言えます。
その上でどういう人におすすめかと言えば、下記に当てはまる人です。
- 鎌倉市に住みたいけど通勤・通学は横浜や東京の人
- 鎌倉らしさを楽しむのは週末だけで良い人
- 終電やそれに近い時間帯に通学・通勤から帰ってくる人
- 1人暮らしでそれなりに暮らしやすい場所が良い人
鎌倉市に暮らしたい!でも通勤・通学は少しでも楽をしたいという人は鎌倉駅方面よりも大船方面の方が楽です。
鎌倉駅だとJR横須賀線(湘南新宿ライン)に乗ることになりますが、大船駅だと東海道線も利用出来るため、JR横須賀線に比べて同じ大船-東京間でも5~10分の時間の短縮も出来ます。
またJR根岸線(京浜東北線)も走っているので川崎駅方面に行きたい人にも向いています。
家賃も鎌倉駅周辺よりは安い傾向にあります。
鎌倉らしさと引き換えに普段の生活のQOL(Quality of Life・生活の質)は、人にもよりますが上がる人は多いと言えます。
北鎌倉まで徒歩圏なので、鎌倉らしさは北鎌倉だ!と思う人にも向いています。
電車を使い通勤をしている人で、遊べるのは休日くらいという人なら断然小袋谷はおすすめのエリアです。
以上、小袋谷についてでした。
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