切通としては非常に小規模だけど、まさに切通のお手本のような美しい切通として切通ファンに人気な長窪の切通を10月の中旬頃、歩いてきました。
入口が非常にわかりにくい切通なので、入口の場所から実際の様子まで写真を多めに紹介します。
長窪の切通の入口
Google Mapで長窪の切通の場所を確認すると高野公園というところの横にあるのがわかります。
きっと高野公園から入っていけるようになっているのかな?と思い高野公園を目指します。
左側の道をまっすぐ進むと高野公園に入りますが、公園の奥まで行ってみたものの、切通らしい風景はなく…
戻ってきて、探していると写真の右側の家のバイクの止まっている辺りが気になりました。
まさかバイクの前にある1人がようやく通れそうな細いところが入口じゃないよね?と思いつつ覗き込むと…
この奥に切通が見える!!!
むき出しの岩肌がカーブしている!!
まさにお手本のような切通が見えました。
秋の長窪の切通の様子
切通の中に入ると少し苔むした左側の岩肌と、あまり苔むしていない右側の岩肌が対照的で、美しい切通が伸びています。
先へ進むと綺麗なカーブが描かれています。
切通の中心部くらい。右側は5メートル近くはありそうな壁で、左側は3~4メートルくらいの壁になっています。
道幅は広いところで2メートルくらいでしょうか、大人がすれ違えるくらいの広さはありました。
お昼の12時前後、南中くらいに太陽の光が切通を照らすようになっています。
ひょっとして切通の方角を計算して作ったのかな?と思うくらいです。
本当に美しい切通でお手本のようです。何をもってお手本というのかと言えば切通の形状です。
切通は直線で作らないのが基本で、カーブもしくは曲がり角を作るのが一般的です。
理由は敵が侵入してきた時に十字砲火で敵を仕留めるためです。
長窪の切通はそれがはっきりとわかるように作られていて、まさに切通のお手本です。
そして切通の終点へ
入口からここまで写真を熱心に撮りながらでも5分もかからずに到着しました。実際の長さは100メートルほどしか無いので、普通に歩けば2分くらいで切通を通り抜けられます。
ただ秋らしさはまた10月では漂っていませんでした。
もう1度、来た道を引き返して、また切通を楽しみます。
鎌倉市内の切通はほとんど見ましたが、ここほど切通のお手本のようなところは他に無い!といえるくらいお手本のような切通です。
なお、切通を過ぎて反対側に出ると大船の街並みが見えます。
天気が良ければ大船観音まで見えます。
この辺りからの風景は、かまくら景観百選に「高野からの眺め」として選定されています。
「高野からの眺め」と合わせて長窪の切通を見に行かれてみてはいかがでしょうか?
- おおよその住所:〒247-0054 神奈川県鎌倉市高野4-5
- 管理団体:不明
- TEL:-
- 見学可能時間:24時間(夜は危険)
- 見学料(入場料):なし
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