紅葉も終盤、12月中旬頃に大仏切通を散策してきました。
もう紅葉も終わっているかな~と思いましたが、まだ残っていて紅葉を楽しみながらゆっくりと散策を楽しんできました。
実際の様子を写真を多めに紹介します。
大仏切通のスタートは切岸からスタート
少しわかにくい「火の見下」バス停から細い道を通って大仏切通に入ってくると最初に切岸に圧倒されます。
切岸は、切通同様、鎌倉時代に敵の侵入を防ぐために作られた防御施設です。
人工的に山を垂直に削って崖を作ったのが切岸です。
鎌倉市内では切岸は目立たないようになっており、有名なのは名越切通の逗子側にある「お猿畠の大切岸」です。
ひょっとしたら大仏切通が出来た当時は切通だったのかもしれません。
切岸にはやぐらもいくつかあります。昔は五輪塔なども入っていたそうです。
高さ10メートルほどはありそうな大きな切岸に圧倒されました。
ただ崩落の可能性があるため、岩肌に触れるほど近くには行けないようになっています。
大仏切通の切通部分は長くは無い
切岸とは反対側に進むと大仏切通です。鎌倉市教育委員会が設置した史跡の看板が設置されています。
最初はゆるい上り坂のカーブから切通が始まります。
ただ初冬とは思えないくらいにこの辺りは草木が茂っていました。
坂を上るとすぐにむき出しの削られた岩肌が見えてきて、切通らしい雰囲気になります。
最初の坂を上り終えて振り返ると切岸と岩肌でダイナミックな景色になっていました。
先に進みと右側のむき出すの岩肌が良い雰囲気を醸し出しています。
細い切通を通って先へと進みます。この辺りから少し紅葉が残っていて、紅葉を楽しみながらの散策となりました。
この辺りから200メートルくらいが大仏切通の中でも最も切通らしい雰囲気のところです。
少し進むと中央に岩がある上り坂に切り替わります。
岩がゴツゴツとしていて少し歩きにくいですし、つまづきやすいので注意して下さい。
切通らしいところを抜けると一旦少しだけ開けますが、再び切通らしい雰囲気になります。
落ち葉がかなり積もっているので、もう1~2週間早いともっと紅葉は綺麗そうです。
振り返ってみると更に切通らしさを感じる風景で、今度は逆ルートで来てみたいと思いました。
この辺りからかなりなだらかな道になり、紅葉もあり、ゆったりした気分で歩けます。
しばらくすると分岐になります。
上記写真の右側に進むと大仏切通の後半ルートへ、左に進むと住宅街に出ます。
観光で来ていたのなら住宅街に出ても意味が無いと思うので、右に進んで鎌倉大仏方面へと向かいます。
分岐地点には上記の案内板がありました。
分岐を超えて歩いているといくつか切通らしいところはありますが、ゴツゴツとした岩肌の切通はほぼなくなり、普通のハイキングルートの様相になってきます。
元々は切通らしい風景だったのかもしれませんが、木々が育ち根が岩肌を崩していったのかもしれません。
この辺りから時折開けていて遠方を眺められるようになっています。
また紅葉も残っていて、紅葉ハイキングを楽しみながらゆっくりと進みました。
鎌倉の紅葉は一斉に赤くなるところは少なく、早い木だと11月中旬、遅い木だと12月中旬くらいに紅葉するので、12月中旬でも大仏切通はそれなりに楽しめます。
途中階段を通る場所もあります。
写真ではあまり赤く見えませんが、陽が差し込んでいる時はより赤く見えました。
そして前方が開けてきます。
下へと続く階段が登場するのですが、このあたりで大仏切通は終了です。
最初の下り階段を降りたところに分岐の案内板があります。源氏山公園・銭洗弁財天方面への「葛原岡・大仏ハイキングコース」と「高徳院(大仏)・長谷駅方面」への分岐です。
ここまで火の見下バス停からゆっくりと写真を撮りながら歩いてきて約40分でした。
写真を撮らず早めに歩けば20分くらいで到着するはずです。
なおここから源氏山公園・銭洗弁財天までは早い人で30分くらいですが、普段山道を歩き慣れていない人だとかなりキツいので素直に長谷駅まで歩いていくことをおすすめします。
秋・初冬の大仏切通を歩いた感想
12月の中旬に大仏切通を歩いた感想は、割と楽でした。
暑くはない、むしろ寒い時期になっているので、汗をかくことも無いので、喉も乾かず体力の消耗も激しくないので、体力に自信が無い人にはおすすめの季節です。
反面、これが夏だったら1リットルくらいは飲み物を持ってきてないとキツいだろうな~と思いました。
スタート地点となる火の見下バス停付近は自動販売機が多少はありますが、大仏切通に入ってしまうとしばらくは飲み物は買えないので、注意してください。
また切通としては前半は切通らしい切通で楽しめますが、後半はただのハイキングコースのようなので、後半はあまり期待しない方が良いかもしれません。
以上、紅葉の終わりがけ・初冬の大仏切通の散策レポートでした。
- おおよその住所:〒248-0027 神奈川県鎌倉市笛田6-1
- 管理団体:不明(鎌倉市?)
- TEL:-
- 見学可能時間:24時間(夜は非常に危険)
- 見学料(入場料):無料
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