扇ガ谷隧道(仮称)は、鎌倉歴史文化交流館の敷地内へ入ることが出来るトンネルです。
完全な素掘りトンネルという訳ではありませんが、金網の隙間から素掘り部分が見えるようになっており、素掘りトンネルの迫力が伝わってきます。
由緒のわかりにくい素掘りトンネルが多い中、由緒がわかる珍しいトンネルです。
名称は鎌倉市が公表しているトンネル名ですが、仮称とついています。
扇ガ谷隧道(仮称)の詳細とアクセス方法
- 読み方:おうぎがやつとんねる(かしょう)
- 通称:-
- 管理団体:鎌倉市
- おおよその住所:〒248-0011 神奈川県鎌倉市扇ガ谷1-5 付近
- TEL:0467-61-3499(都市整備部道路課整備担当)
- 構造:アーチ
- 内装の種類:鉄骨+金網(素掘り部分は見える)
- ランプの種類と数:蛍光灯 / 2個
- 建設年:1922~1923年頃
- 車椅子通行可否:可
- 自動車通行可否:可
扇ガ谷隧道(仮称)へのアクセス方法
- 鎌倉駅西口から徒歩約8分(約600メートル)
Google Mapに登録されていないので近くの「鎌倉歴史文化交流館」に設定しました。実際の場所は下記の図の通りです。
鎌倉歴史文化交流館の入口を過ぎて50メートルほど先にあります。
扇ガ谷隧道(仮称)の注意点・備考
鎌倉市の資料だと「内装の種類」として「鉄骨+金網」となっていますが、金網のため、素掘り部分が普通に見えて、素掘りトンネルと大差はありません。
またこのトンネルの近くには、いくつかのやぐらがあるものの、金網がかかっていて内部はよく見えないようになっています。
扇ガ谷隧道(仮称)の歴史・由緒
1922年から1923年にかけて、岩崎小弥太氏の発注により作られたそうです。
岩崎小弥太氏は、三菱財閥4代目総帥です。
明治期、この辺りは岩崎家の別荘地でした。岩崎小弥太氏は、この場所に別宅を建てて時折滞在していたそうです。この別宅を建てる時に道がなかったため、トンネルを作り、その後は別宅への入口として使っていたそうです。
出典は、鎌倉歴史文化交流館の学芸員の方に聞いたものです。
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