北鎌倉という駅はあるけど北鎌倉という住所は無い、ということで北鎌倉はどの辺りのことを言うのかと思いますよね。
北鎌倉はどの辺りのことなのか、なぜ北鎌倉という地名なのか、また何があり何が有名なのか紹介します。
結論から言えば、北鎌倉は概ね鎌倉市山ノ内というあたりのことです。
北鎌倉は鎌倉市山ノ内のあたりのこと
北鎌倉は基本的には下記の地図の「山ノ内」のことを指します。
特に山ノ内の内、横浜鎌倉線(県道21号線)に面したあたり1本くらいまで奥に入ったあたりを北鎌倉ということが多いです。
Google Mapで示すと下記の通りです。
横浜鎌倉線(県道21号線)は、鶴岡八幡宮の前から「小袋谷交差点」を曲がって横浜市までを結ぶ道です。この横浜鎌倉線(県道21号線)の内、山ノ内の範囲が概ね北鎌倉と言えます。
ただし下記の町も含めることがあります。
- 鎌倉市大船の六国見山付近の飛び地
- 鎌倉市台の一部(小袋谷交差点付近まで)
上記以外でも「北鎌倉」と言われる部分はありますが、それは「北鎌倉」というブランド力を使いたいために「北鎌倉」と名乗っていることが多く、地元民からすると「いやいや、そこは北鎌倉じゃないよね?」と思うことが度々あります。
逆に鎌倉市山ノ内にあっても鎌倉市梶原の境界近くは北鎌倉という認識が無い場合もあります。
例えば葛原岡神社の社殿は鎌倉市山ノ内にありますが、社務所は鎌倉市梶原にあるため、登録が「鎌倉市梶原」となっているため、北鎌倉の神社と認識している人はほぼいません。
やはり横浜鎌倉線(県道21号線)付近の鎌倉市山ノ内およびその辺りというのが北鎌倉エリアと言えます。
なぜ北鎌倉?北鎌倉と言われる理由
鎌倉市の北の部分と言えば、山ノ内よりも北にある鎌倉市岩瀬や大船よりも地図上の上にある「関谷・城廻・植木・玉縄・岡本」付近を言うべきじゃないの?と思うかもしれません。
むしろ鎌倉市の地図を見た時に中心部に近い鎌倉市山ノ内を北鎌倉と呼ぶのが不思議に思う方もいると思います。
これは鎌倉の歴史のためです。
鎌倉市は1894年(明治27年)の鎌倉町発足、1939年(昭和14年)の鎌倉市発足しましたが、この時山ノ内はまだ鎌倉市に入っていませんでした。
山ノ内が鎌倉市に編入されたのは、1948年(昭和23年)6月のことです。それまでは「鎌倉郡大船町山ノ内」(それ以前は鎌倉郡小坂村山ノ内)という住所でした。
つまり、それまでの鎌倉町・鎌倉市から見ると山ノ内は、鎌倉町の北・鎌倉市の北ということで、北鎌倉と呼ばれていたため、北鎌倉という名称のみが残った訳です。
なお北鎌倉駅は1927年(昭和2年)に誕生、1930年(昭和5年)に営業開始となっていますが、円覚寺駅という名称になる可能性もあったそうです。
北鎌倉は何が有名なのか?北鎌倉の良さとは?
北鎌倉の良さと言えば、自然の中に寺院が溶け込み、隠れた名店ともよく言われる飲食店が点在していることでしょう。
鎌倉駅付近や長谷駅付近に比べると、北鎌倉駅は山がより近く自然が豊富で、その中にいろいろな寺院が点在しています。
この自然と寺院の融和が北鎌倉の良さという人が多いです。
北鎌倉には何があるのか?
北鎌倉の良さでも書いていますが、メインは寺院です。
上記の寺院が特に有名です。
また四季折々の花や紅葉も訪れる人を魅了します。
美術館(葉祥明美術館・北鎌倉古民家ミュージアム 等)も人気です。
また天園ハイキングコースの西端は北鎌倉にありハイキングの始点・終点として訪れる人も多いです。天園ハイキングコース上、建長寺の上にある「勝上巚展望台」から眺めは鎌倉の街と海を眺められます。
鎌倉の自然とお寺を楽しみに、是非北鎌倉に来てくださいね。
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