鎌倉市七里ガ浜は、鎌倉の南西部の海側に面したエリアです。江ノ電が海岸線を走るエリアで車窓からの眺めが良い区間です。
人気のカフェ・飲食店が集まっており、週末ともなれば海岸線を中心に賑っています。
また高台になった住宅街は海が眺められるところが多く、人気です。
なお住所表記の時は「七里ガ浜」で、住所以外だと「七里ヶ浜」と表記されることが多いです。七里ガ浜にある江ノ電の駅表記は「七里ヶ浜駅」です。
なお七里ガ浜よりも七里ガ浜東の方が町としては大きいです。
鎌倉市七里ガ浜 基本情報
- 人口:約1770人
- 世帯数:約800世帯
- 小学校学区:鎌倉市立七里ガ浜小学校
- 中学校学区:鎌倉市立腰越中学校
- 土地平均価格(地価公示):1267000円/坪
- 土地資産性(5段階):4/5(高め)
- 安全性(5段階):2/5(普通)
- コンビニ:なし
- スーパーマーケット:なし
- 最寄駅:七里ヶ浜駅・鎌倉高校前駅
- 住みやすさ(5段階):2/5(低め)
土地価格について
鎌倉市七里ガ浜でもエリアや条件等で土地の価格や資産性は異なります。
上記で表示してある価格は「鎌倉市七里ガ浜 地価公示」等で検索して表示されることが多い土地の価格ですが、300万円を超えるところもあります。
ただし町の大きさ自体が大きくないため、あまり土地が出るエリアではありません。
安全性について
安全性は防犯面と災害面、そして交通が考えられます。
防犯面で言えば、海岸線に近いほど人が多く人の流動性が高いため安全とは言い切れない部分があります。また民泊施設が増えているのも懸念事項になっています。
ただし住宅街の奥の方は人が少なく閑静で落ち着いた町です。
春から秋は深夜に海岸線を走る暴走族(未だにいる)がうるさい時があり、海岸線に近いエリアだと防犯的に不安に感じるかもしれませんが、実害はほぼないと言えます。
災害面で見ると100~200年に1度の大地震を除き、5~10年周期で起こる台風などの土砂降りや震度3~5程度の地震で考えるとそれほど気にする場所ではありません。
ただし山林と面した傾斜面があり、その辺りのみ少し不安があります。
交通面では、七里ガ浜2丁目の住宅街への入口とも言えるのが鎌倉高校前駅の踏切ですが海外から訪れて写真を撮る人が道にはみ出し、危険ということがニュースで報じられたこともあり、危険な状態が長年続いています。
近隣の家は敷地にも人が入られ防犯面でも不安があります。
上記のことからトータルでの安全性は5段階中2としており、低めと言えます。
ただし海岸から少し中に入った辺りだと5段階中3となります。
鎌倉市という街について

七里ガ浜の海と江ノ島と富士山
七里ガ浜は、海岸沿いのオシャレな飲食店が多く人も多いエリアですが、同時に高級住宅街という認識ももたれているエリアです。
1丁目と2丁目があり、そのなかでも少し町の雰囲気が異なります。
七里ガ浜1丁目
七里ガ浜1丁目は、広くはない割に大きく4つの分類出来ます。
- 七里ヶ浜駅の南側から海岸線のエリア
- 七里ヶ浜駅の北側の車が入れないエリア
- 七里ヶ浜駅近くの踏切(七里ヶ浜1号踏切)から七里ヶ浜小学校までの通り沿いの比較的平坦なエリア
- 霊光寺側からしか車は入れない急な上り坂があるエリア

七里ガ浜1丁目の海岸線
1のエリアは人が本当に多くオシャレな飲食店が数多くあるエリアですが、民家もあります。ただ人が多いので落ち着かないエリアです。

七里ヶ浜駅の北側
2のエリアは七里ヶ浜駅のすぐ裏側(北側)にあるエリアですが斜面に段々となって家が建っていますが、車の乗り入れが出来ないエリアで江ノ電の線路を超えて入るのが最短距離となります。新規で家を建てるのが難しい場所です。
3のエリアは七里ヶ浜駅から比較的平坦なエリアで、比較的落ち着いたエリアです。奥(北側)には集合住宅(アパート・マンション)もいくつかあります。

七里ガ浜1丁目の坂道
4のエリアは車の場合、海岸側からはいけなくて霊光寺というお寺の方に1度向かい、そこから急な上り坂を通って向かうエリアです。2のエリアとも階段状の道で続いているので、歩きの場合は、階段を上っていくことになります。
七里ガ浜2丁目
七里ガ浜2丁目の3分の1ほどは「神奈川県立鎌倉高等学校」で、残りが住宅街です。
住宅街の入口はスラムダンクの聖地として話題になる鎌倉高校前の踏切です。

鎌倉高校前駅の踏切
踏切を海側から見たのが上記の写真ですが、踏切を渡り右側が七里ガ浜2丁目の住宅街へ入る道です。
最近は外国人が非常に多くて交通ルールを無視するので警備員が常にいる状態になっており、この辺りのみ非常に騒がしいです。
道をまっすぐ進んだところも民家がいくつかあります。ここまで来ると騒がしさはほとんどありません。
住宅街へは上り坂になっていて、毎日の歩きだと少しキツく感じると思います。
住宅街の奥の方は閑静な住宅街です。
なお海側は本当に素晴らしい景色が見られます。

七里ガ浜2丁目と江ノ島
上記の写真のような素晴らしい景色ばかりではなく普通の住宅街の方が多いですが、少し歩けば美しい景色が見られるエリアです。
七里ガ浜の不動産について
土地は定期的に出ていますが、賃貸アパート・マンションは少くなめです。
賃貸情報・アパートや賃貸マンション
あまりアパートや賃貸マンションが多い場所ではありませんが、全く出回らないということもないエリアです。
家賃はやや高めですが、場所によっては思ったよりも安い(ワンルーム6万円未満)ところもあります。
一軒家の賃貸も出回ることがあります。
土地や中古住宅・新築住宅
多くはありませんが、定期的に土地は出回ります。いわゆる代替わりというもので、高齢化してもう少し便利なエリアに引っ越すために家(土地)を売って出ていくというものです。
新築住宅は稀に出ていますが、更地にして販売する方が多くなっています。
ただ新規で家を建てにくい条件の家もあり、中古戸建てではあるもののリフォームやリノベーション前提という場合もあります。
土地の資産性
海が綺麗に見える場所の土地は非常に高く坪単価300万円を超えてくることも珍しくない土地です。
庶民の目線からすると住むのには不便な土地に感じますが、海を見渡せる景色の良い場所に住みたいという人には人気のエリアのため、土地の資産性は高いと言えます。
ただし斜面の土地が多く含まれる場合は土地としての金額は低めになります。
七里ガ浜の普段の生活環境
鎌倉市七里ガ浜の普段の生活環境について紹介します。
小中学校
小学校は七里ガ浜小学校で比較的近く通学も便利です。
中学校は腰越中学校で七里ガ浜2丁目なら比較的近く通学も便利ですが1丁目だとやや遠く感じるかもしてません。それでも徒歩で片道30分ほどなので中学校ならそれくらいと言えます。
公共交通手段
七里ガ浜1丁目であればほぼ江ノ電「七里ヶ浜駅」で七里ヶ浜2丁目なら江ノ電「鎌倉高校前駅」となります。
バスが通ってないエリアなのでバスを使うことは1丁目の人が七里ガ浜東にあるスーパーマーケットやドラッグストアを利用する時に坂道がきつい時くらいかと思われます。
七里ガ浜東は、七里ガ浜東の住宅街を循環するバスが通っています。
七里ガ浜の普段の買物・スーパーマーケット情報
七里ガ浜にスーパーマーケットはありません。最寄りのスーパーマーケットは隣町の七里ガ浜東にある「西友 七里ヶ浜店」です。
西友の隣にはドラッグストア「ココカラファイン」もあります。
ただし1丁目の人ならともなく、2丁目の人が行くには坂道が大変なため、海岸線を通らない裏道で向かうことが多いそうです。
また車を持っている人なら津西の業務スーパーや藤沢方面等の大型スーパーマーケットに向かう人もいます。
コンビニ
コンビニは七里ガ浜東の海岸沿いにセブンイレブンがあります。
ただしほとんどの人にとって駅と反対方向のため、少し面倒な感じを受けると思われます。
鎌倉駅や藤沢駅で江ノ電に乗り換える人は鎌倉駅前・藤沢駅前のコンビニを利用することも多いようです。
車やバイクがある人なら津西のセブンイレブンを使うこともあるそうです。
七里ガ浜の住みやすさ・住むのにおすすめの人
七里ガ浜が住みやすいかどうか、それは人にもよりますが、住みやすさの定義で考えると、微妙なエリアかもしれません。というより鎌倉とイメージするエリア自体が住みやすさだけで考えれば微妙なエリアです。
その上でどういう人におすすめかと言えば、下記に当てはまる人です。
- 海の近くに住みたいという人
- 江ノ電沿線に住みたいという人
- 海の近くで暮らしたいという富裕層
- 七里ヶ浜というブランドに住みたい人
ただし海の近くということであれば、材木座の方がおすすめです。
江ノ電沿線に住みたい!というだけなら駅から少し距離があることがほとんどなので、極楽寺や稲村ガ崎、由比ガ浜の方が良いでしょう。
非常に土地が高いエリアなので、家を買って住むとなれば富裕層しか無理なエリアです。
また海が見える家に住みたいけど出来るだけブランド力もある地域ということなら非常に良いエリアだと思います。ただその場合は逗子や葉山も検討の候補地に入ると思います。
この鎌倉を含む湘南・三浦半島のエリアで最も富裕層が住むと言われている場所が逗子市の「披露山庭園住宅」です。日本のビバリーヒルズと呼ばれ審査なく住むことが出来ません。
一人暮らしなら極楽寺や材木座の方が家賃も少し低く、ワンルームのアパートも多いので、極楽寺や材木座の方をおすすめします。
以上、七里ガ浜についてでした。
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