鎌倉市鎌倉山は、鎌倉市南西部の丘陵地にあるエリアです。鎌倉山の中でも場所によっては相模湾や富士山を一望出来ます。桜の名所にもなっています。
高級住宅街と言われることはありますが、現在は多くのエリアは普通の住宅街となりつつあります。
鎌倉市鎌倉山 基本情報
- 人口:約2050人
- 世帯数:約880世帯
- 小学校学区:鎌倉市立 深沢小学校・西鎌倉小学校・七里ガ浜小学校
- 中学校学区:鎌倉市立 深沢中学校・手広中学校・腰越中学校
- 土地平均価格(地価公示):584000円/坪~
- 土地資産性(5段階):3/5(普通)
- 安全性(5段階):3/5(普通)
- コンビニ:なし
- スーパーマーケット:なし
- 最寄駅:湘南モノレール 西鎌倉駅・湘南深沢駅 / 江ノ電 七里ヶ浜駅
- 住みやすさ(5段階):2/5(低め)
土地価格について
鎌倉市鎌倉山でもエリアや条件等で土地の価格や資産性は異なります。
上記で表示してある価格は「鎌倉市鎌倉山 地価公示」等で検索して表示されることが多い場所の価格です。
展望の良い建築条件の整った土地であれば坪単価200万円を超えるところもあります。反面建築条件が悪い斜面であったり階段でしかいけないところ、斜面が多く含まれるところは坪単価40万円を切るところもあります。
安全性について
安全性は防犯面と災害面、そして交通が考えられます。
防犯面で言えば観光で訪れる人は多いとは言えないまでも桜の時期は非常に多く人の流動性が高いので、安全とは言いにくいです。しかし他の季節はそれほど多くないので比較的安全と言えます。
災害面で見ると100~200年に1度の大地震を除き、5~10年周期で起こる台風などの土砂降りや震度3~5程度の地震で考えると一部倒木などで不安なところはあります。
交通面だとメインとなる道が交通量が多い割に歩道があまりない道で安全とは言い切れません。またメインとなる道以外は狭い道が多く、小さな接触事故は定期的に発生していると聞きます。
トータルで5段階中3くらいで普通と言えます。
鎌倉市鎌倉山という街について
鎌倉山は昭和初期に高級住宅街・鎌倉の別荘地として開発されるようになった経緯があり、高級住宅街という認識が今でも残ります。そのため政財界・芸能界の人が今でも住んでいるという話は聞きます。
丘陵地に作られたこともあり鎌倉山に行くまでは上り坂ですし、町内もアップダウンがそれなりにあります。
1丁目から4丁目まであり、それぞれで特色が少し異なります。
鎌倉山1丁目

鎌倉山1丁目の桜
山の頂点から見て斜面の方向が海側に面していないため、鎌倉山の中ではを一部を除いて海の景観が望めないエリアです。
笛田公園や夫婦池公園に隣接しており、観光というよりは地元の人が遊びにくることが多いエリアになっています。
鎌倉山2丁目

鎌倉山2丁目の桜
山の頂点から見て斜面の方向が海側のため、海が望めるところも多いエリアです。もちろん海が望めるところは土地代が高くまさに高級住宅という家もありますが、普通の家もあります。
鎌倉山3丁目

鎌倉山3丁目からの景色
鎌倉山2丁目同様、山の頂点から見て斜面の方向が海側のため、海が望めるところも多いエリアです。もちろん海が望めるところは土地代が高くまさに高級住宅という家もありますが、普通の家もあります。
ただし3丁目でも北側は立派な家こそ多いものの景観には期待出来ないエリアとなっています。
鎌倉山4丁目

鎌倉山4丁目の鎌倉山ロータリー
普通の住宅街という雰囲気の方が強いエリアです。北西側には湘南モノレールのトンネルエリアがあります。
今後、笛田2丁目の宅地造成されたエリアに合わせて造成されるのでは?という噂を聞くので、今後住宅が増えるかもしれません。
鎌倉市鎌倉山の不動産について
賃貸住宅が少ないエリアです。土地は定期的に出回ります。
賃貸情報・アパートや賃貸マンション
ワンルームのアパートが少ないエリアで、2DK・2LDK・3DKがメインとなっています。
一軒家の賃貸も少ないもののあります。
賃貸で住むというよりは、家を買って住むというエリアと言えます。
土地や中古住宅・新築住宅
土地は定期的に出回ります。新築物件は少なめで土地の販売の方が多いです。
中古住宅はたまに出ますが、古家という扱いで壊して新規に家を建てることが前提になっていることが多いです。
土地の資産性
確かに今でも高級住宅街である部分はありますが、見晴らしが特別良い訳ではない土地は、鎌倉の中でも普通かむしろ安い傾向にあり、高級住宅街とは言えなくなりつつあります。
もちろん普通にほとんどが坪単価100万円前後近くはしますが、鎌倉で海の近くなら普通の価格です。
何より住むのに車がないと非常に不便な土地なので、展望の良いところ以外は資産性は高いとは言いにくい場所です。
展望の良いところは今後も土地資産性は高く推移しそうです。
鎌倉市鎌倉山
鎌倉市鎌倉山の普段の生活環境について紹介します。
小中学校
小学校や中学校は同じ鎌倉山でも異なってきます。どこに小中学校になるかは下記の通りです。
丁目 | 番地 | 小学校 | 中学校 |
鎌倉山 一丁目 |
1番1号、22番 | 鎌倉市立深沢小学校 | 鎌倉市立深沢中学校 |
1番2号~21番、23~28番 | 鎌倉市立西鎌倉小学校 | 鎌倉市立手広中学校 | |
鎌倉山 二丁目 |
1番2号~21番、23~28番 1~21番、22番1~35号 23番、24番1~19号 26番14~18号、27〜28番 |
||
22番52~64号・74号 24番20~25号、25番 26番1~13号 |
鎌倉市立七里ガ浜小学校 | 鎌倉市立腰越中学校 | |
鎌倉山 三丁目 |
全域 | 鎌倉市立西鎌倉小学校 | 鎌倉市立手広中学校 |
鎌倉山 四丁目 |
全域 |
小中学校ともに遠いところに住むと30分近くかかることがあります。
何より帰りは上り坂となるので通学は少し大変です。そういう意味ではあまり小学生のお子さんを持つ人には向いてないと言えます。
公共交通手段
最寄駅は湘南モノレール「西鎌倉駅」「湘南深沢駅」もしくは江ノ電「七里ヶ浜駅」となりますが、江ノ電「七里ヶ浜駅」を使う人はほとんどいないようです。帰りが上り坂でかなりキツイからです。
湘南モノレールの駅を使うにせよ、帰りはどちらも上り坂で歩きだとキツいと言えます。
バスは鎌倉山の「鎌倉山さくら道」を通る路線と県道304号線(大船西鎌倉線)を通る路線の2つがあります。
県道304号線(大船西鎌倉線)を通る路線のバスは1時間に3~4本はあり、大船駅か藤沢駅に向かいます。
「鎌倉山さくら道」を通る路線は、鎌倉山(西鎌倉もあり)と鎌倉駅を結ぶ路線で本数は1時間に1~3本です。
「鎌倉山さくら道」を通る路線のエリアに住む場合、車かバイクがないとかなり不便です。
鎌倉山の普段の買物・スーパーマーケット情報
鎌倉山にはスーパーマーケットがないため、笛田方面に抜けてスーパーマーケット「グルメシティ鎌倉店」「そうてつローゼン 鎌倉深沢店」を使うか、腰越・津方面に抜けて「業務スーパー」「スズキヤ 西鎌倉店」「ユーコープ 西鎌倉店」を使うことが多いです。
ともにその方向にドラッグストア「クリエイトSD」があり、食品もある程度扱っているので、クリエイトSDを使う場合もあります。
車がある人だとまとめ買いで藤沢駅方面などの大型スーパーマーケットに出かけることもあります。
コンビニ
鎌倉山にはコンビニがありません。
最寄りのコンビニは笛田方面だと「ローソン 鎌倉梶原店」もしくは「セブン-イレブン 鎌倉市役所通り店」、腰越・西鎌倉方面だと「ローソン 西鎌倉二丁目店」になりますが、ともに歩いていく距離ではありません。片道30分で帰りは坂道になります。
コンビニに行くのにも車かバイクが基本になります。
鎌倉市鎌倉山の住みやすさ・住むのにおすすめの人
鎌倉山が住みやすいか、暮らしやすいかどうか、それは人にもよりますが、住みやすさの定義で考えると、微妙なエリアかもしれません。というより鎌倉とイメージするエリア自体が住みやすさだけで考えれば微妙なエリアです。
その中でも鎌倉山は正直なところ車がなければ不便なエリアです。
その上でどういう人におすすめかと言えば、下記に当てはまる人です。
- 遠方に海や富士山を眺められる家に住みたい富裕層
- 鎌倉山というブランドに住みたい人
- 車での移動が中心で鎌倉山に住みたい人
高齢になって免許証を返納した場合、買物はバスになるかネットスーパー等を使うことになるので、かなり不便です。
もちろんそういう場所は鎌倉には割とありますが、坂道がそこまでないエリアやバスがもっと多いエリアに住んだ方が楽です。
もちろん買物はいつもタクシーということなら良いかもしれませんが。
運転が問題なく出来る年齢までで、生活に余裕がある人向けのエリアと言えます。
個人的には、お金に余裕がかなりあり、70歳くらいまでで海と富士山が見られるところなら住んでみても良いかな?と思いますが、それなら七里ガ浜や腰越を選ぶだろうな…と思うエリアです。
もちろん鎌倉山というステータスはあるので、ステータスで選ぶのも当然ありです。

鎌倉山からの景色
鎌倉山は住むのには不便と思うところですが、景色の良いところは本当に素晴らしい景色を見せてくれるので、この景色に惚れてしまったら移り住んでもおかしくはないと思います。
以上、鎌倉山についてでした。
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