長いこと閉鎖されていた祇園山ハイキングコース、2023年4月から開通したということで4月中旬に八雲神社(南端)から東勝寺跡(北端)まで歩いてきました。
4月中旬から下旬にかけては、シャガが咲きゆっくりとした散策が楽しめるコースです。
実際の様子を写真を添えて紹介します。
今回の祇園山ハイキングコースのルートとコースタイム
今回の祇園山ハイキングコースのコースは、上記地図の1→2→3→4→5→7→8→9という一般的な北上ルートです。
コースタイムは下記の通りです。
- 10:00=大町・八雲神社を出発・1番
- 10:05=下側の分岐 通過・2番
- 10:07=見晴台分岐 通過・3番
- 10:10=祇園山見晴台 到着 休憩・4番
- 10:30=祇園山見晴台 出発・4番
- 10:33=尾根沿いの八雲神社 分岐を通過・5番
- 10:45=妙本寺 分岐を通過・7番
- 11:08=大蔵稲荷 分岐を通過・8番
- 11:15=東勝寺跡 到着・9番
初めてのハイキングコースであり、写真をかなり撮っていたり、見晴台でかなり休んだ(写真を撮っていた)こともあり、75分ほどとなっていますが、一般的には40分前後のコースで、距離は約1.5kmほどです。
早い人なら30分もかかりません。
なお鎌倉駅から八雲神社までは、徒歩10分ほど(約700m)。
東勝寺跡からは徒歩15分ほど(約1.1km)なので、さくっとハイキング出来るコースです。
高低差は最大で45メートルほどで、最初と最後がそれくらいの高低差があるだけで、残りは尾根歩きとなり、あまりアップダウンもありません。
春の祇園山ハイキングコースの様子
春(4月中旬)の祇園山ハイキングコースの様子を写真を添えて紹介していきます。
八雲神社の登山口
八雲神社の登山口は非常にわかりにくい場所にあるので、注意して下さい。
4月中旬頃になると鎌倉の桜も終わっていますが、八雲神社の入口となる鳥居の前あたりは八重桜が咲いています。
境内を進むと八雲神社の拝殿があります。
拝殿に向かって右側に狭い通路があるので進んでいきます。
進んでいくと境内社の鳥居があり、その右側に非常に狭い階段状になっているところがあります。これが八雲神社内にある祇園山ハイキングコースの登山口です。
小さいながらも祇園山ハイキングコースのコース案内図も置かれています。
この狭いわかりにくい登山口を上がっていきます。
八雲神社から祇園山見晴台まで
登り始めると、割りと急な階段が続いています。
40メートル以上の高低差を一気に階段でつめていく感じです。
階段を登り終える辺りから、木々の合間に海が見えてきます。
途中、折り返し気味に分岐があり、分岐に進んでも大丈夫ですが、今回はまっすぐ進みます。
分岐を越えた先は、緩い登りの登山道です。
少し岩場になっている登山道を進むと…
そしてT字路の分岐に出ます。祇園山見晴台は右側です。
尾根になっているほとんど平坦の道を進みます。
そして祇園山見晴台の標識が見えて、祇園山ハイキングコースで一番綺麗な景色が見えるビュースポットの「祇園山見晴台」に到着です。
祇園山見晴台
祇園山見晴台は、広さ的には感覚的ですが、100平方メートルも無いくらいの広さです。
中央に腰掛けるのにちょうど良いくらいの高さの花壇?みたいなものがあります。
そして何か石塔のようなものがあります。
石塔の上面には、方角と鎌倉市が刻まれたプレートが埋め込まれています。
そしてこの石塔の辺りから見た景色がこちらです。
鎌倉の街と稲村ヶ崎方面が一望出来る絶景スポットになっています。
2023年の春は、いろいろな花の開花が早かったためか、藤の花が見えました。
坂ノ下海岸から稲村ヶ崎に向かう国道134号線の海岸通りが綺麗に見えます。
由比ヶ浜と材木座海岸を隔てる滑川の河口にかかる「滑川橋」も見えます。
この日は少し霞みがかった天気だったので見えませんでしたが、冬場や空気が澄んだ晴れた日には富士山も見えるそうです。
お弁当を持ってこれば、ここで景色を眺めながらいただくことも出来ます。もちろんゴミは持ち帰るように、そして火気の使用は禁止です。
ゆっくりと海を見ながら過ごすのに良い場所です。
祇園山見晴台から大蔵稲荷分岐まで
祇園山見晴台から、大蔵稲荷分岐までは、ほぼ尾根になっており、尾根歩きが続きます。
最初は開けていますが、徐々に森の中を歩く感じになってきます。
歩きはじめてすぐに上記の分岐案内が出てきます。これは八雲神社から登ってきて分岐している場所につながるコースです。
登山コースの地図を見てもらうと1周出来るようになっているのがわかります。
今回は本コースを歩くので「高時腹切りやぐら」方面へと向かいます。
途中、崖のようになっているところには、杭が打たれ金属製のロープが通っていました。
途中、眼下に住宅街が見えます。大町3丁目あたりです。
4月中旬くらいから下旬にかけて鎌倉市内各所で見られる「シャガ」という花、このハイキングコースにもところどころ咲いていました。
少し進んでいくと上記のように「八雲神社・見晴台/高時腹切りやぐら」の案内板が出ます。
この案内板が妙本寺へ向かう分岐となっています。
今回は「高時腹切りやぐら(東勝寺跡)」へと向かいます。
途中からトタン板で仕切られているところ
金網のフェンスで仕切られているところがあります。
この辺りはすぐ横に民家が建っています。
上を見上げると見事な青紅葉が…
新緑の季節らしい景色です。
途中、木の根がむき出しになったところも登り降りします。
そして分岐の案内が見えてきます。ロープが張られ立入禁止になっていますが、この先は以前は大蔵稲荷に繋がる登山道になっていました。
ほぼ直角に曲がって「高時腹切りやぐら(東勝寺跡)」へ向かいます。
大蔵稲荷分岐から高時腹切りやぐら(東勝寺跡)
大蔵稲荷分岐からはほぼ下りです。
途中、小さなやぐらがあり、石祠が置かれていました。「宝戒寺」の文字が入っていたので、宝戒寺の檀家さんか奉仕者が建てたもののようです。
やぐらの前には石が積まれた何かがありました。
しばらく進むと階段状になります。割りと急なので気をつけて降りていきます。
途中、やぐらか防空壕の跡か、洞窟を閉じたようなところがありました。
そしてアスファルトの道が見えてきます。
通行止めになっていますが、この奥に「北条高時腹切りやぐら」と呼ばれる場所があります。ここがゴール地点です。
金網がありますが、この金網の中が東勝寺跡という史跡です。
立入禁止になっていますが、やぐらなどが見えます。
無事ゴールしました。
今回はここから鎌倉駅まで戻って帰路につきました。
春の祇園山ハイキングコースを歩こう!
初心者向きのハイキングコースである祇園山
標高は60メートルほどで、ほとんどが平坦なコースですが、素晴らしい景色が見られる場所もあります。
鎌倉でハイキングがしたいけど、まずは軽いコースから…ということであれば非常におすすめです。
雨上がりから2~3日はスニーカーだと滑ることもあるので危険ですが、しばらく晴れが続いた後ならスニーカーでも大丈夫なハイキングコースです。
機会があれば是非、ハイキングに訪れてくださいね。
以上、春の祇園山ハイキングコースの様子でした。
- 読み方:ぎおんやまはいきんぐこーす
- TEL:0467-61-3884(市民防災部観光課観光担当)
- 一般的な北端の登山口:北条高時腹切りやぐら(Google Map)
- 一般的な南端の登山口:八雲神社(Google Map)
- 駐車場:なし
- トイレ:なし
- 携帯:ほぼ3キャリアとも通じる
- 自動販売機・売店(飲物販売):なし
- 水場:なし
コメント