鎌倉は人気の観光スポットですが、どこにあって、どうして観光地として有名なのか、そして何が有名なのか、紹介します。
鎌倉はどこ?鎌倉市の場所
鎌倉市の場所について地図を見ながらわかるように説明します。
鎌倉市の場所
鎌倉市は、神奈川県の中央より西側(地図で見ると右側)にあります。神奈川県は東京都の南側(地図で見ると下側)にあり、静岡県・山梨県にも隣接しています。千葉県とは隣接していないものの東京湾を挟んで近くにあり、東京湾アクアラインでつながっています。
上記地図の赤くなっている場所が神奈川県です。
鎌倉市は神奈川県の西部で横浜市(金沢区・栄区・戸塚区)・藤沢市・逗子市と隣接しています。藤沢市は江ノ島があり、江ノ島は鎌倉市から近いこともあり遠方から鎌倉市に訪れる人は、江ノ島と合わせて訪れる人が多くなっています。
上記地図の通り西南側に逗子市、西側に藤沢市、北側および北西側に横浜市が隣接しています。
鎌倉市へのアクセス
遠方から鎌倉市に訪れる場合、一旦東京駅まで新幹線で来るか羽田空港まで来て、そこから電車で向かうのが一般的です。
西日本から新幹線の場合は新横浜駅で降りて来る方法もありますが、乗り換えが最低でも1回はあり、タイミングによっては東京駅で乗り換えた方が早い場合もあります。なお東京駅からは乗換なしで鎌倉駅まで来ることが出来ます。
東京駅から鎌倉駅までは約1時間です。
飛行機の場合は羽田空港から京急空港線に乗り横浜駅で乗り換えるというのが一般的です。
羽田空港から鎌倉駅まではタイミングにもよりますが概ね1時間くらいです。
「かまくら」の場所はまた別
漢字で「鎌倉」ではなく平仮名で「かまくら」になると意味が雪で作る「かまくら」になるので、その場合の「かまくら」は意味が異なってきます。
雪で作る「かまくら」で有名なのは秋田県横手市です。毎年2月15日・2月16日に行われる「横手 かまくら」は全国から多くの人が訪れます。
横手市には3年ほど住んでいたこともあり、何度から横手の「かまくら」は見に行っていますが、2月15日16日なら神奈川県鎌倉市よりも秋田県横手市の「かまくら」へ行く方がおすすめです。
鎌倉市が観光地として有名な理由
鎌倉市はなぜ観光地として有名になったのか説明します。
鎌倉が人気なのは日本の古都であることと立地条件
12世紀後半、源頼朝が鎌倉幕府を開いたことで鎌倉は日本の古都となっています。古都は古都保存法で定められた自治体しか名乗ることが出来ません。
日本の古都と名乗れる自治体は、京都市・奈良市・鎌倉市・逗子市・天理市・橿原市・桜井市・斑鳩町・明日香村・大津市の8市1町1村の10ヶ所のみです。
逗子市は鎌倉市と隣接しており、歴史的風土保存自治区に指定されたことで古都となっています。
鎌倉は古都として歴史的な建物が多く、観光地として人気になったと言えます。
また東京から電車や車で1時間ほどという立地条件の良さ、海と山に囲まれ美しい景色が見られることも人気の観光地になった理由と言えます。
ロケ地としても人気に
鎌倉は東京から近い割に東京ほど人が密集しておらず、ロケもそれなりに行いやすく、見栄えもすることもあり様々なドラマ・映画の舞台としても利用されてきました。
そのためロケ地巡りも盛んとなりより人気の観光スポットになってきたということもあります。
鎌倉で有名なところ
鎌倉で有名な観光スポットは鎌倉駅から徒歩10分ほどの距離にある鶴岡八幡宮をはじめ、鎌倉大仏が有名な高徳院、北鎌倉駅から徒歩1分のところにある円覚寺、北鎌倉を代表する古刹である円覚寺などがあります。
詳しくは下記記事を参考にしてください。
また海岸線からの景色やハイキングコースも鎌倉では有名です。
鎌倉市について
鎌倉市のデータを紹介しておきます。
- 面積:約39.5km²(市としては全国で791市中676番目の面積)
- 可住地面積:約26.81 k㎡
- 人口:約17万人(2025年3月現在)
- 人口密度: 1k㎡あたり4428人(2024年度・東京23区は15708人)
- 年間観光客数:約1228万人(最大ピークは2013年の約2300万人)
市としての面積は決して広いとは言えません。
可住地面積は市の面積に対して割と広いものの、寺社が多く古くから住んでいる人が多いため土地の権利関係が複雑化し、更に古都保存法などの関係で実際にはもっと少ない面積となっています。
そのため土地はやや高めになっており、家賃も高い傾向にあります。
特に鎌倉の中心地ほど高層マンションが建てられないため、低層マンションがメインになり人口密度が過度にならない利点はあります。
観光客数はコロナ禍となる2020年以降は現象しましたが、平成元年(1989年)以降から2019年までは1700万人から2200万人くらいで推移し、非常に混雑した地域でした。
ただ面積で考えれば、現状の1200万人ほどでもオーバーツーリズムと言えます。参考までに鎌倉市の年間観光客数は、札幌市の年間観光客数と同じくらいですが、札幌市は鎌倉市の約28倍の面積があります。
日帰り観光が多い鎌倉市
鎌倉は東京から電車で1時間ほどということ、また鎌倉市の中心部は高層建築が出来ないため大型の宿泊施設が少ないこともあり、日帰りで観光をする人が多いのが特徴です。
ホテルが充実した横浜市や藤沢市、東京に宿泊しても十分に観光が出来てしまいます。
仮に東京に宿泊して少し早めに東京駅を出発しても6~7時間は鎌倉に滞在出来るため、人気の鶴岡八幡宮や鎌倉大仏、北鎌倉くらいは頑張れば観光出来てしまいます。
そのため観光客数が多い割に観光客1人あたりの消費金額が少ないことが鎌倉市でも問題になっています。
鎌倉に訪れた際は、出来るだけお金を使ってくださいね。
以上、鎌倉についてでした。
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